仮想通貨マイニングジャック・ランサムウェア攻撃事案が2019年Q1で大幅増加

マイニングジャック・ランサムウェア攻撃が2019年Q1で増加
大手サイバーセキュリティ企業McAfee Labsによると、他人のハードウェア上で無断で仮想通貨モネロなどを採掘するマイニングジャックや、ランサムウェア攻撃が2019年Q1において大幅に増加した。

マイニングジャック・ランサムウェア攻撃が2019年Q1で増加

大手サイバーセキュリティ企業McAfee Labsの最新報告書によると、仮想通貨マイニングジャック・ランサムウェア攻撃が2019年Q1において大幅に増加した。

具体的に、マイニングジャックの件数は+29%、ランサムウェアの件数は+118%にのぼる。

中には、米アップル社のデバイスを標的にするマルウェア「CookieMiner」を利用して仮想通貨Kotoをマイニングすることや、不正ジャックキャンペーンである「PsMIner」による仮想通貨モネロ(XMR)の事例が見られる。

なお、不正ジャックの犯人は主要取引所バイナンスやCoinbase、Bittrexなどのユーザーの個人データを盗み出す事例もあったという。

先日、国連は調査報告書を公開し、「北朝鮮は2015年12月から2019年5月にかけて、少なくとも17カ国の金融機関や仮想通貨交換所に対し、35回に渡ってサイバー攻撃を仕掛けていた疑いがある。」と指摘した。

このように、仮想通貨に関わる不正攻撃の事案数は、年々増加する傾向にあると見られる。

参考資料:McAfee Labs

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