Enjin Coinの価格が1ヶ月間で約700%上昇、韓国で注目が集まる

オンラインゲーム・プラットフォームのEnjinで使うことができる「Enjin Coin」のBTC建ての価格が最近の一ヶ月間で約700%上昇しています。Enjin Coinはイーサリアム上で発行されるERC20トークンです。EnjinがSamsungとパートナーシップを結んだとの噂が広がったことが今回の価格の上昇に影響を与えました。

Binance,ENJ/BTC週足チャート

EnjinがSamsungとパートナーシップを結んだとの報道は事実ではなかったものの、今月発売されたGakaxy S10では、暗号通貨のウォレットアプリをインストールできるようになっておりイーサリアム上のトークンのみサポートされています。

CoinMarketCapによると、現在のEnjin Coinの時価総額は135万ドルで全体の45位にランクインしています。日次取引量は約43万ドルでその中の64%が韓国取引所Bithumbの韓国ウォン建てで行われています。取引量の高さから韓国で非常に注目されていることがわかります。

CoinMarketCap,Enjin Coin Markets

ユーザーはEnjin Coinを活用しオンラインゲーム上で使えるNFT(Non-Fungible Tokens)を発行することができます。このNFTはゲーム内のキャラクターやアイテムの価値を表すトークンで、ユーザーが実際に所有権を有し他プレイヤーと交換することもできます。使わなくなったNFTは再びEnjin Coinへ戻すこともできるため、ゲームを辞める際にアイテムを現金化することも可能になります。

Binance,ENJ/BTC日足チャート

1ヶ月間という短い期間で700%のリターンは2017年の暗号通貨が盛り上がっていた時期を彷彿とさせるものの、現在は価格とCCIの間でダイバージェンスを形成しており上値はかなり重いと考えられます。

短期間で上昇したため価格は移動平均線からも大きく乖離しており、過熱感は否めません。上値を狙うのであれば3000サトシ付近のサポートラインまで戻ってきて、押し目を付けたところで買いで入りたいところです。