週間ビットコイン相場 2019/3/26 44.5万円のレジスタンスを超えられず、下落観測が強まる

ビットコインの価格は、先週の44.0万円から約3%下落し43.1万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

ビットコインはレジスタンスに跳ね返され、強い下落シグナルが点灯

ビットコインはこれまで6週連続で陽線を記録していたものの、先週は久しぶりに陰線を付けています。週足キャンドルはトンカチの形で終値を迎え、トレンドの転換を示唆しています。さらに今週は価格が下落して始まっており、今後もこの流れが継続するものと考えられます。

日足チャートを見ると、前回高値の45.4万円から44.6万円へ高値を切り下げる弱気のチャートパターンを形成しています。

日足の平均足を見ても陰線が連続しており現在は弱気トレンドが発生していると言えます。

4時間足では天井付近でCCIと価格推移にダイバージェンスが発生しており下落の予兆がありました。21EMAと55EMAを背に雲を下に抜けたところで下落が加速しました。現在は、すべての移動平均と雲の下で価格が推移しているため、強い下落トレンドが発生していることがわかります。

今週は3つの時間足で下落トレンドを示唆しているため、下落方向へのトレードが順張りとなります。一方、取引量が多い先物取引所Bitmexではショートの割合が高く、大きな下落の後にはショートカバーが入りやすいため突っ込んだ場所でのショート・ポジションは底値になる可能性があるため注意が必要です。

2018年にローンチしたヘッジファンドの数が18年ぶりの低水準、リスク回避の動きが鮮明に

今週発表されたHedge Fund Research(HFR)の調査によると、2018年にローンチしたヘッジファンドの数は561となり2000年以来の低水準でした 。世界的なリスク回避の動きが強まっていることを表しています。

2017年にローンチされたヘッジファンドの数は735であったため、2018年は前年比で174減少したことになります。

HFRのプレジデントであるKenneth J. Heinz氏は以下のようにコメントしています。

「2019年の始めは市場でリスクテイクの動きが見られましたが、新たにローンチするヘッジファンドは今年も依然として資金集めに苦労するでしょう。リスクを積極的に取りづらい時期に投資家は歴史が長い既存のファンドに資金を預ける傾向があります」

先週、アメリカの中央銀行であるFRBは今年予定されていた2回の政策金利の引き上げを行わないことを発表しました。さらにバランスシートの縮小も9月に終了することを合わせて決めました。

FRBが金融の引き締めを停止した背景には、世界景気の減速が見られるためだと考えられます。この発表を受け、投資家の多くはリスクオフの姿勢を強めています。

これまで株式市場や債券市場と暗号通貨市場の相関性は強くありませんでした。今回のリスクオフの動きもどのような影響を与えるかは未知数ではあるものの、伝統的な市場が活気を失えば暗号通貨市場へ流れる資金も減少する可能性が高いと推測されます。


HFR


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