ネム財団理事長が語る「新ブランド戦略の配色に「紫」を選択したワケ」

Symbolの配色

ネム財団のTinsman理事長は、カタパルトの新ブランド戦略で提案された「仮称:Symbol(シンボル)」の紫色の配色を選んだ理由について、ブログで説明した。

新ブランド戦略は20日に公開された、仮想通貨ネム関連の新ブロックチェーン「カタパルト」のブランド展開に係る内容だ。「カタパルトブランディング運営委員会」が新たに新名称とロゴを提案、コミュニティ投票に提出した。「カタパルト」については、商標権の関係で利用が難しくなることから、新たなロゴや名称、配色とティッカーシンボルの変更は検討事項として進められているという。

出典:ネム財団

配色について

まず、カタパルトブランディング運営委員会はブランド設計企業「Better Way Brand Agency」に、競合企業のイメージ配色の市場調査を依頼。

結果、「ブルー」が最も利用されている配色のベースであることがわかったことから、『Symbol』がより印象に残るように、別の色を利用するべきだと配色の範囲を指定したという。

出典:ネム財団

また、「既存のNEMのアイデンティティとして、他のプロジェクトと違って、三色は統一感が足りず、方向性やパーソナリティも欠如している」と、理事長は指摘した。

以上の点から、「ネムのブランドとして所有すべき配色はありきたりのブルーではなく、より鮮明で印象に残るデザインに至った」と説明した。

パープルに至った理由

ではなぜパープル(紫)に至ったのか。

仮想通貨業界以外の大手企業がすでにその色を採用することで、市場効果の実績を出していることや視覚効果としての実データも理由に一つに挙がるようだ。

数十億ドル規模の企業ブランドはすでにパープルの視覚的効果を認識している。例えば、米大手通信キャリアT-Mobileはこの配色でブランドのアイデンティティを作ってきた。

「Symbol From NEM」という名称の由来としては、あくまでもNEMを引き継ぐ「ファミリープロダクト」としての立ち位置を意味するために「From NEM」を追加するという。例に挙がったT-Mobileの「metro by T-Mobile」のように、そのブランドに置かれる「ファミリープロダクト」に繋げる考えだ。

出典:ネム財団

参考:カタパルトブランドアップデート

ブランドに関する投票

20日より、新ブランドSymbolに対するコミュニティ投票が開始。投票結果は非拘束形式で行われた。(ユーザー調査の形式)

仮にユーザーの投票でSymbolが否決された場合、委員会は「Sekoya」という名称を代替案として提案することができるという。

現在、委員会が持っているティッカーシンボルは、SYMBOL/SYMBL/SEKOYAとの3種類で、「SYMBL」を利用する方向で検討している。(ネム財団のセクレタリーLaura Takenaka氏へ取材でわかった)

こちらが和訳された新ブランドの公式ドキュメントの全文である。

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