仮想通貨デリバティブのDeribitで、ボット用アルゴの利用が可能に

ボット用アルゴリズムの利用が可能に

ソフトウェア制作企業のTrading Technologies(TT)は今週、ボットトレード用のアルゴリズムの作成を可能にするソフトウェアを発表した。同機能は仮想通貨デリバティブを提供する大手取引所Deribitで全商品を対象に利用できる予定だ。

TTはプロトレーディングソフトやインフラ・データソリューションを提供しており、顧客はプロップトレーダーや証券業者、投資顧問、ヘッジファンドなど幅広い。具体的な顧客としては、ゴールドマンサックス、JSE、Eurexなどがあるという。

Deribitは2016年にオランダで設立され、ランキング上位を誇る仮想通貨デリバティブ・プラットフォームだ。特にビットコインのオプション市場においては、DeribitがLedgerXやBakkt、CMEをさし置き、取引高のシェアを牽引している。

出典:Skew

TTの仮想通貨部門の代表を務めるMichael Unetich氏によれば、アメリカやアジア、ヨーロッパなどの地域の仮想通貨デリバティブに対する需要は非常に強まっているとし、取引所へのアクセスを容易にしたいと語っている。

今回のDeribitとTTのパートナーシップの狙いについて、香港のブロックチェーン企業Keneticの共同設立者Jehan Chu氏は、オプション取引の拡大を狙ったものだろうと予測、出来高が大幅に上昇する可能性にも言及している。また、アジアのトレーダーにも大きな影響を与えることになるだろうと見込む。

CoinPostの注目記事

「市場成熟化のサイン」記録続出の仮想通貨デリバティブで市場関係者
BTC先物取引では14日、1日にして250億ドル相当の取引が行われ、中国発のファンダで暴騰した昨年10月26日以来の取引高更新となった。オプション市場でも昨年6月以来となる取引高記録を更新している。
前CFTC会長、デジタルドルを推進する非営利団体設立
米CFTCの前会長であるクリストファー・ジャンカルロ氏は16日、デジタルドルを促進するための非営利団体を設立。テキストメッセージと同様な手軽さでドルの取引を行う環境の実現を目標とする。