Binance CoinがUSDT建てで2018年以来となる最高値を更新

暗号通貨取引所のBinanceが発行するBinance Coin(BNB)が先週、2018年1月に記録した25.18USDTを更新し、25.49USDTを記録しました。2017年以前から取引されていたコインで、2017年から2018年のバブル期の最高値を更新した第一号のコインとなりました。

BNBが最高値を更新するまでにかかった期間は462日で、最大の下落幅は83%でした。2018年の12月の第一週に記録した4.12USDTが底値でした。今年に入ってからは、週足のほとんどが陽線を記録しており、上昇率は最大で377%です。一方、今週は大きく下落して始まっており、11週間ぶりに陰線を記録する可能性が高まっています。

ドル建てでは強気のチャートを維持しているBNBですが、BTC建てで見ると徐々に弱気チャートに変化しようとしています。BTC建てでも先週は最高値の0.00442BTCを更新したものの、高値を維持することができず徐々に下落してきています。

前回の高値ラインがサポートとして機能せず、チャートはフェイク・ブレイクアウトのような形となっています。さらに現在は日足21EMA(黄線)を下回ってきており、終値の位置に注目したいところです。

4時間足を見ると、高値を更新した直後の価格調整では前回高値のラインがサポートとして機能しているものの、2度目の下落でこれを下方ブレイクしていることがわかります。サポートを割ったことで、高値の更新がフェイク・ブレイクアウトであった可能性が高まりました。

チャート下段の売り買いの強さを表すインジケーターのWAE(Waddah Attar explosion)は、現在強い売りが発生していることを表しており、今後も下落する可能性が高いことを示唆しています。

高値を更新し注目を集めるBNBですが、懸念点として挙げられるのが取り扱っている取引所が少なくビットコインと比べると流動性が非常に低い点です。また取引のほとんどがBinanceで行われており、価格操作の影響を受けやすいという側面を持っているため、今後も価格の乱高下に注意が必要です。

Binanceは先週、自社のブロックチェーンであるBinance Chainのメインネットのローンチを発表しています。イーサリアムのブロックチェーン上で発行されたBNBはこれからBinance Chainへ移行されます。

Binanceは現在ERC20のBNBの出金を停止しており、CZ(Changpeng Zhao)CEOは、すでに移行が済んだ500万BNBをバーン(焼却)したことを発表しています。


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