週間ビットコイン相場 2019/5/14 ビットコインの価格が暴騰、80万円台を回復

ビットコインの価格は、先週の65.1万円から25.6%上昇し87.5万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

Bitbank,BTC/JPY(日足)

65万円のレジスタンスを簡単に突破、昨年7月の高値を試す展開へ

今週のビットコインは65万円のレジスタンスを突破すると価格の上昇速度が加速し一気に90万円付近を目指す展開となりました。現在は昨年7月に記録した91.3万円の高値に迫る勢いで上昇しています。

大きく上昇した背景には、積み上がっていたショート・ポジションのロスカットがあったものと推測されます。

Bitfinex,ロング&ショートのポジション数

今月9日からショート・ポジションは減少し、反対にロング・ポジションが積み上がっています。ショート・ポジションが多い状況が続いていましたが、現在のロングとショートのポジション比率は拮抗しています。

Bitmex,プレミアムチャート

先物取引所のBitmexでも先週までショート・ポジションの比率が高かったため、ショート側がプレミアムを支払い続けていました。しかし今週はロング・ポジションの比率が高くなったため、プレミアムの支払いがロング側になっています。

全体的にロング・ポジションの比率が高まっており、市場は徐々に過熱感が出てきています。

Bitbank,BTC/JPY(週足)

平均のボラティリティを示すATRを見ると現在は7.9万を示しています。先週は14.6万円上昇し、今週はすでに13.5万円上昇しており、約2ATRに相当する価格が上昇しています。このことからも、先週から今週にかけて大幅な値動きがあったことがわかります。

ボラティリティは急激に上昇しており、非常にリスクの高い相場となっています。

パラボリック・チャートを形成しバブルを彷彿とさせる動き

ビットコインは現在パラボリック・チャートを形成しており、2017年のバブル期を彷彿とさせる動きをしています。パラボリック・チャートの特徴は、上昇トレンドの時間の経過と共に上昇する角度が上がっていく点にあります。トレンドの最終局面では角度が90度に近くなり、トレンドを維持することができなくなり大きな価格調整が発生します。

パラボリック・チャートは上記のような2次関数のグラフの形をしています。

Bitbank,BTC/JPY(日足)

現在のビットコインのチャート上では、トレンドラインの角度が上昇し2次関数曲線を描くことができます。上昇角度はすでに90度に近くなっているものの、現在のところ上昇の勢いが衰える様子は見られません。強い上昇トレンドである一方、ボラティリティが非常に高く価格調整の際も大きく調整することが予想されるため、ポジションサイズを抑えるなどの措置が必要そうです。

Bitbank,BTC/JPY(週足)

2017年の上昇相場でもビットコインはパラボリック・チャートを形成しています。最終的には上昇トレンドの始まりの価格帯付近まで値を戻しています。

パラボリック・チャートはバブルが発生している時に現れやすく、上昇幅が大きくなる一方で下落幅も大きくなるため適切なリスク管理が求められます。


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