MakerDAO、DAI手数料の引き下げを実施し年率17.5%に設定

MakerDAOは、ドルにペッグして発行されるステーブルコイン「DAI」の手数料を引き下げることを決めた。手数料は年率19.5%から2%引き下げられ17.5%に変更された。

手数料は1DAI=1ドルで取引されるように定期的に調整される。手数料の変更はMakerDAOトークンを保有するユーザーの投票によって決定される。

DAIはイーサリアムのブロックチェーン上で発行される管理者が存在しないステーブルコインで、1ドルをターゲット価格に設定している。DAIの価格が1ドルを上回ると手数料が引き下げられ、1ドルを下回ると手数料が引き上げられる。

手数料を調整することでDAIの供給量をコントロールし1ドルにペッグするよう作られている。今年に入りDAIの価格は1ドルを下回ることが多かったため、手数料は複数回引き上げられていた。

Bitfinex, DAI/USD(日足)

DAIは現在1.0065ドルで推移しており1ドルより高い価格で取引されている。DAIのコミュニティは手数料を引き下げることでDAIの発行量を増やし価格を1ドルへ近づけたいと考えている。

暗号通貨取引市場ではステーブルコインへの需要が高く、管理者が存在しないDAIはブロックチェーンの分散性を有効活用できる可能性があるプロジェクトとして人気が高い。今年は暗号通貨業界ではDeFi(金融の非中央集権化)がテーマとして挙げられている。

イーサリアム(ETH)を担保に発行されるDAIのエスクロウには4.4億ドル相当のETHがロックアップされている。ブロックチェーン上にロックアップされた合計金額をプロジェクトごとに集計しランキングするDEFI PULSEによれば、DAIは1位にランクインしている。ビットコインのセカンド・レイヤーのペイメントシステムとして注目を集めるLightnig Networkは、開発段階ではあるものの808万ドル相当がロックアップされ6位にランクインしている。


Coindesk
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