週間ビットコイン相場 2019/6/18 ビットコインは高値を更新し100万円へ到達、再び上昇基調へ

ビットコインの先週の終値は97.6万円で、週間の上昇率は17.08%でした。

Bitbank,BTC/JPY(週足)

ビットコインは1年4ヶ月ぶりに100万円を回復

先週のビットコインは一時100万円を突破し1年4ヶ月ぶりの大台を回復しました。週足の終値では100万円を下回ってしまったものの、高値を更新し再び上昇基調に戻ってきました。5月27日からの週足で2週間続けて陰線を記録していたため、下落する可能性が高まっていた中での高値更新となりました。

Bitbank,BTC/JPY(日足)

日足では6月12日に14EMAを上抜けしたことで再び上昇基調となり、6月15日の終値で間近高値の96万円を更新し、100万到達への期待が高まりました。先週RSIは50付近で推移していたものの、今週は64まで上昇しており強気を示唆しています。MACDでもMACDラインがシグナルラインをゴールデンクロスしており強気を示唆しています。

Bitbank,BTC/JPY(4時間足)

先週の前半、価格は82〜87万円のレンジで推移していましたが、6月12日21時のローソク足でこのレンジを上抜けしています。このレンジを上抜けたことで先週は買いが売りより強いことを示唆していました。

ハッシュレートが最高値を更新

ビットコインのネットワークのハッシュレートが約10ヶ月ぶりに高値を更新しました。

blockchain.com,ハッシュレートチャート

前回の高値は昨年8月26日に記録した61.8EH/sでしたが、今週はこれを更新し62.2EH/sを記録しました。ビットコイン価格が上昇したことでマイニング報酬を受取るマイナーの収益性が向上したことが要因です。

Bitbank,BTC/JPY(週足)

昨年8月26日の価格は約73万円でしたが現在は33%上昇した約100万円です。ビットコインのマイニング報酬は12.5BTCであるため、1ブロックあたりのマイング報酬は約330万円ほど上昇しています。

マイニング専用機であるASICも新型が発売されており、ASIC性能の向上もハッシュレートを押し上げている要因となっています。asicminervalue.comによると、最も性能が高いAsicminer 8 Nano Proでは1台あたりの収益が日次で16ドルほど見込まれています。

blockchain.com,日次トランザクション数

価格の上昇と比例するように日次のトランザクション数も上昇傾向にあります。5月1日には43万件のトランザクションがブロックチェーン上で承認されています。

blockchain.com,トランザクション手数料(BTC建て)

トランザクション数が高水準である一方で、ユーザーが支払う手数料は大幅に減少しておりネットワークの効率性が上がっていることを示しています。要因として、Segwitの導入やトランザクションをまとめて送金するBatching Paymentsを導入する取引所が増えたことなどが挙げられます。

ネットワークの状況は以前と比べて改善しており、ビットコインはファンダメンタルズ的にも良好な状態にあると言えます。