アルトコイン主導相場=2月
『バイナンス・リサーチ』は、3月6日に発表した2月の仮想通貨市場概況で、アルトコインの強気相場を「顕著なトレンド」だと指摘した。
現物取引(小売および大口取引)、先物取引ともに市場におけるビットコインの出来高が低下し、バイナンスの総出来高でBTCを基軸通貨とした出来高も減少した。
2月の仮想通貨の時価総額は、月の半ばまでは、順調に増加し3000億ドルを超えたが、月の後半で大幅に減少し、1月の時価総額(2550億ドル)を下回る2490億ドルとなった。取引高は1月比69%増加した。
そこで、バイナンスリサーチが注目したのは、ビットコインドミナンスの変化で、市場ドミナンスが63%〜64%と低下したことに加え、Binance上でビットコイン出来高の割合が1月の40%から27%へと急激な変化を見せたことだ。
この水準は、2019年6月と同等のレベルだが、2月のアルトコイン出来高をリードしたのはイーサリアムで月間の総取引高は158.6%増加、その他のアルトでは、XRP、ETHBEAR(3Xショートイーサリアムトークン)、LINK(Chainlink)、BNB、テゾス、ライトコインも大きく取引高を伸ばした。
こうした傾向を受け、バイナンスリサーチは、「トレンドが継続すれば、トレーダーや投資家がアルトコインに対して強い意欲を持っていることは確認できるかもしれない」と分析している。
一方、この統計はあくまで2月に限定したデータであり、明確なトレンドと判断するのはまだ早いかもしれない。ここ一年のドミナンスから、ビットコインは2019年同時期の割合と比べ確実にドミナンスを拡大してきている。しかし、アルトコインは2017年下半期のバブル期と比べ、大幅に減っていることがわかる。
なお2020年に入り、ビットコインの上昇率は27%にとどまるが、イーサリアムは約90%高を記録。その他の人気アルトコインでも、テゾスやネムLINKも大幅に価格を挙げてきている。(執筆時の水準)
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— Generation Crypto – Crypto News & Analytics (@GCrypto_News) March 4, 2020
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デリバティブ市場
バイナンス先物取引所でもアルトコインは躍進を見せた模様。
2月の無期限契約総取引高は770億ドルで、前月比37.5%の伸びとなった。そのうち、アルトコインの無期限契約の取引高は、126億ドルから328億ドルと、160%と大幅に増加。バイナンス先物では、多くのアルトコイン先物商品を提供している。
アルトコイン市場全体の日平均出来高でみると、平均11億ドルで、1月に比べ約3倍拡大した。
skewの最新データによると、バイナンスのビットコイン先物の出来高は、市場において4位の規模となっている。
参考:バイナンスリサーチ