【速報】Bakkt、ビットコイン先物のテストを正式に開始

Bakktがビットコイン先物のテストを正式に開始
23日、Bakktは現物受け渡しビットコイン先物のユーザー受け入れ・取引テストが正式に開始。契約の詳細なども掲載。 Bakktは3つの分野で透明性と信頼を仮想通貨業界に提供することを目指す。

Bakktの先物テスト開始

ニューヨーク証券取引所NYSEの親企業ICEが設立した仮想通貨エコシステムBakktは23日、ユーザー受け入れ・ビットコイン現物先渡し先物取引ののテスト(UAT)を正式に始めた。「テストの参加者は世界各地からだ。」と説明した。

テストに参加する対象者がどのような投資家なのかは明言されていないものの、規制に準拠したBakktはビットコイン現物の保管、顧客資産に対する保険など機関投資家レベルのインフラを提供することから、個人投資家のみならず機関投資家がターゲットになると考えられるだろう。

なお、Bakktが提供を予定する先物取引は、現物先渡しの先物取引として提供され(毎日決済と隔月決済)、毎日決済では現物取引を間接的に提供することになるため、CMEの現金決済ビットコイン先物取引の仕組みとは大きく異なる。

ビットコイン先物の契約詳細はこのように発表された

  • 米ドルで取引される
  • ロット数: 1BTC
  • 最終取引時間A:日間契約、EST 6:00pm
  • 最終取引時間B:月間契約、毎月の第三水曜日*

米市場分析企業Fundstrat社のアナリストSam Doctor氏は19日、Bakkt側が開催した初の「Bakkt Institutional Digital Asset Summit」に参加し、これが判明した: Bakktは、ビットコインの先物を、今回の四半期(米Q3:7月〜9月)に正式にローンチする見込みである。

では、なぜBakktの先物が仮想通貨業界に期待されているのか、下記の理由が考えられる。

  • 『ICE先物』のプラットフォームで取引が行われる点(金融投資家の利用につながる)
  • 日間・月間現物先渡し先物取引を提供するため、実質的なBTC現物取引が行われる
  • CFTCと州の規制に準拠した、透明性の高いBTC金融商品が取引される
  • 第二段階以降に控える、ビットコインの消費決済へ一歩進む(スタバなどと協業)

BakktのUAT進捗がどのようになっていくか、Bakktによる定期報告が期待されるだろう。

CoinPostの注目記事

テザー裁判とBakkt先物、明日に控えるビットコイン「重要ファンダ」を考察|仮想通貨市況
仮想通貨ビットコイン(BTC)直近の値動きの注目ポイントを分析
先読みビットコイン情報|仮想通貨相場に大きな影響を与え得る「重要ファンダ」予定表
BakktのBTC先物テスト、Bitfinexの裁判再開も間近。仮想通貨市場価格に影響を与える得るイベント情報を随時更新。あらかじめ材料をチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。