- PlusTokenの出金先として中国の取引所が選好されている
- 推定約3000億円の仮想通貨ポンジスキームPlusTokenの出金の約50%が香港の取引所Huobiに送金されていることが分かった。
PlusTokenの出金先として中国の取引所が選好されている
仮想通貨ポンジスキームとして、大量のビットコインを保有しているとされるPlusTokenで、PlusTokenの全ての出金のほぼ50%という「異常に高い」割合がHuobiに送信され、中国の仮想通貨取引所に対する「強いバイアス」を示している。ブロックチェーンのデータ分析会社Elementusは23日に説明した。
これはHuobi側の不正行為を意味するものではない。
新たな調査報告によると、同ポンジスキームは、参加者から20億ドル(約3000億円)以上を騙し取っており、香港の仮想通貨取引所Huobiは、PlusTokenからの出金先の中で最もよく利用された取引所だという。
PlusTokenへの参加者は推定80万人以上で、参加者が集めた金額のうちイーサリアムは、1,000万ETH(約2000億円)が騙し取られたと推定されていると説明した。ほかにはビットコイン(BTC)、XRPとEOSでも「高い活発度」がみられたと報告した。同社はPlusTokenがBitConnect 、OneCoin、 MMMを上回る過去最大の仮想通貨ポンジスキームになると予測している。
8月18日には、ブロックチェーンセキュリティ会社のCipherTraceが預金の約29億ドル(約3000億円)が、PlusTokenのスキームで失われていると試算した。
現時点で、このスキームに関係する6人の容疑者の逮捕が確認されているが、主な運営者の逮捕には未だ至っていない。