週間ビットコイン相場 2019/3/12 ビットコインは高値を切り下げる展開、今後の下落確率が上がる

ビットコインの価格は、先週の41.5万円から2.4%上昇し42.5万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

Bitbank,BTC/JPY日足チャート

ビットコインは高値を切り下げる弱気のチャートを形成

ビットコインは先週一時的に上昇したものの、46万円のレジスタンスラインを超えることができず、高値を切り下げる弱気のチャートを形成しています。現在は徐々に価格を落とし始めており、今後は40万円のサポートラインを試す展開になると予想されます。

Bitbank,BTC/JPY平均日足チャート

ビットコインの平均日足は陽線から陰線へと変わり、日足のトレンドは下落を示しています。

Bitbank,BTC/JPY4時間足チャート

4時間足チャートを見ると、価格は一目均衡表の雲の中で推移しておりニュートラルな状態にあると言えます。これを下抜けした場合は今後の下落確率がさらに上がります。

Bitbank,BTC/JPY週足チャート

週足チャートを見ると、出来高が徐々に減ってきており価格の調整期間が終わりに近づいていることを示唆しています。36万円〜47万円のレンジ相場を抜ける可能性が高まっています。

さらに21MA(21週平均線)が価格に近づいてきており、価格が大きく動く局面が近いことを示唆しています。

Bitbank,BTC/JPY週足チャート

21MAは上昇相場ではサポートとして機能し、下落相場ではレジスタンスとして機能します。現在ビットコインの価格は21MAの下で推移しているためレジスタンスとして意識され下落圧力となる可能性が高いと考えられます。

米CFTC、ビットコイン・ブローカーに対し17.5万ドルの罰金を課す

アメリカの商品先物取引委員会(CFTC)は、正式な登録をしないままアメリカの投資家へ取引サービスを提供したビットコイン・ブローカーの「1pool」に対し17.5万ドルの罰金を課すことを発表しました。

マーシャル諸島に本拠地を置く1poolはCFTCが規定する先物取次業者登録を行っていませんでした。さらにマネロン対策が不十分であったことも報告されています。

CFTCは1poolを運営していたPatrick Brunner氏に対し17.5万ドルの罰金と、不当に得た利益の中から24.6万ドルを支払うよう求めました。また1poolがアメリカ人投資家から預かった93BTC(57万ドル)の返却を要求しました。

1poolはビットコインを担保にしたデリバティブを扱っており、ユーザーに対し為替取引や株価指数取引をサービスとして提供しています。

アメリカでは投資家保護の観点や証券法に基づきからデリバティブに対する規制が強化されており、違反した場合は今回の1poolのように多額の罰金を課されます。このためビットコインのデリバティブ取引を提供する業者の殆どがアメリカ人投資家へのサービス提供を行っておらず、アメリカからのアクセスを制限する業者も存在します。

現在米証券取引委員会(SEC)も証券法に違反したとして1poolを捜査しており、Brunner氏はさらなる罰金を課される可能性があります。


CFTC PressRoom


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