- 米決済企業Aliant Payments, 従業員の給料の一部を仮想通貨で支給へ
- 米決済サービス企業Aliant Payments社は、従業員の給料の一部を仮想通貨で支給。CEOは「仮想通貨を稼ぎ、使う事で普及するんだ」と、業界を先導したい考えだ。
Aliant Payments社、従業員の給料の一部を仮想通貨で支給
米決済企業Aliant Payments社は現地時間16日、自社のホームページで、従業員の給料の一部をビットコイン(BTC)とライトコイン(LTC)で支払う事を発表した。
同社CEOのEric Brown氏は、仮想通貨を給与にすることについて以下のように述べた。
「フィンテック業界は急速に成長しており、これはデジタル通貨への移行に対するAliant従業員の関わり方だ。Aliantのチームメンバー一人一人は、ただ職場の業務として関わるのではなく、利害関係を持つことになる。チームメンバーが使えば使うほど、顧客のユーザーエクスペリエンス(UX)が高まる仕組みだ。それがAliantに会社として、従業員に投資家としての恩恵をもたらすと考えている。」
Aliant Payments社は、2017年9月に業者向けの仮想通貨での決済サービスを提供した最初の決済会社の一つである。
2018年7月には、国内向けに法律に準拠したソリューションを開発。仮想通貨での決済、仮想通貨からUSドルへの換金、業者への翌日支払いを可能にするシステム「CryptoBucks」を発表した。
同システムは、業者に対して仮想通貨の価格変動リスクを緩和し、誰もが仮想通貨を扱える環境を提供するもので、今回の仮想通貨経由の給与支払いもこのシステムの理念に基づいたものだと考えられる。
Aliant Payments CEO、 「仮想通貨を稼ぎ、使う事で普及する」
Brown氏は、「仮想通貨を稼ぎ、使う事で普及する」と利用を開始する会社が先導する必要性を述べた。また「仮想通貨業界および決済業界のリーダーとして率先垂範して常に業者を教育していく。この素晴らしいチームと働ける事に感謝すると共にこれ以上彼らが我々のコミュニティにもたらす貢献に対して報いる方法を思いつかない。」と述べ、仮想通貨の普及を社内から始める意義について強調した。
Aliant Payments社は、今年5月に時価総額で6位(CoinMarketCap現時点)につける主要仮想通貨のライトコイン(LTC)と公式決済パートナーシップを締結するなど、仮想通貨の決済サービスに注力している。