Circle社がPoloniexを売却、米国サービス停止へ トロン財団のJustin Sun氏が関係する情報も

CircleがPoloniexを売却

米Circle社は、多くのアルトコインを取り扱う仮想通貨取引所Poloniexを売却することになった。Circleは、約一年前に約4億ドルでPoloniexを買収した。

ブログ内でPoloniex側は、新たな会社として独立し、新取引プラットフォームの開発に1億ドルを充当する計画を公表した。

Poloデジタルアセット」と名付けられた、その新プラットフォームは米国在住の顧客へのサービス提供を行わない予定だ。

なお19日から米国ユーザーはPoloniex上で新規アカウントの作成が不可能になる。米国向けの取引サービスも、11月1日から停止となる

同取引所はこの「事業分離」について、「Poloniexは新たな機能、資産、サービスでもって、世界中の仮想通貨投資家のニーズを満たすことにより焦点を当てることができる」とコメントした。

一方で、Circle社はステーブルコイン事業USDCの構築と普及および株式クラウドファンディングのプラットフォームSeedInvestに注力する、とCircleの共同設立者Jeremy Allaire氏とSean Neville氏がそれぞれのブログで言及している。

Circle社は今回の売却に関する詳細なコメントを控えた。

しかし、複数の情報筋はTheBlockに対して、今回の売却を主導しているのは、トロン財団のJustin Sun氏だと話した。

Justin Sun氏が関係しているアジア投資大手「IDGCapital」はPoloniexの買収側にあり、今後Poloniexが米国以外の市場に注力する可能性が高いと見られる。

今後の市場影響

Poloniexの米国撤退により、米市場でサービスを行なっている主要アルトコイン取引所は米国版バイナンス、コインベース、Bittrex、Krakenになった。

今後、アルトコイン市場における米トレーダーの資金フォローがどのように変わっていくか注目すべきだ。