流動性を基準とした取引所ランキング
仮想通貨時価総額や取引所出来高ランキングを提供するベンチマークサイトCoinMarketCapが、流動性を測定基準とした新たな取引所ランキングを同社サイト上で公開した。
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新たな基準のランキング開始は、シンガポールで行われていたカンファレンス「The Capital」で最高戦略責任者のCarylyne Chan氏から発表され、同時刻にサイト上でアップされた。
8月に発表されていた新基準の導入は、業界で横行している出来高水増しの影響を取り除くための企業努力の一部であると説明している。
実際のランキングを確認すると、12日時点で1位がBinance、2位がHitBTC、3位と4位に中華系大手のHuobi GlobalとOKExが続く。日本の取引所では、Bitbankが42位、bitFlyerが49位にランクイン。世界的にも流動性を持つLiquidが28位に入った。
これまでは、専門メディアを運営するCoinPost編集部でさえ聞いたことがない取引所が上位を独占する傾向が見られていた。ランキングに上位ランクインする取引所を見る限り、大幅に改善された取引所のランキングと考えることができる。
出来高が安定しない仮想通貨取引において、適正価格での取引を行うために出来高を基準とした取引所の選定は重要な指標だ。最も閲覧数の多い仮想通貨データサイトが修正に動いたことは、市場の健全化にも大きく寄与していると言えるだろう。
データサイト関連では、同じく大手のCoinGeckoも、仮想通貨取引環境の透明性を強化するため、仮想通貨取引所を評価する新たな「信用スコア」にアップグレードしている。