リブラ、新たなロードマップを公開
リブラ協会はメインネットローンチまでの新ロードマップを公開した。
10月に公開された最初のロードマップでは各機能の設計完了に向けて動いている段階だったが、今回、ほとんどの機能における設計段階を終えたことで、次の動きに向けたロードマップが作成された。
新ロードマップではマイルストーン#4の段階でパートナー数100の達成、FB子会社のカリブラの関与度をメインネット公開までに1%まで下げること、の2点については前回から変更されていない。
この新たなロードマップは、リブラコアのロードマップの遂行、最初のローンチに向けた条件、指標の定義、非技術者へのプレメインネットにおけるアプローチの修正、コミュニティの関与の増加等を目標として設定している。
まず、リブラのソフトウェア核となるリブラコアのロードマップの遂行についてだが、既に設計段階は終わっており、現在すべてのプロトコルのドキュメントの完成、外部向けのAPIの最終調整に向け取り組んでいる。個々の機能では、現時点ですでに達成されているものから目立った進歩がないものまで進捗が分かれている。
次にリブラがメインネットのローンチができる段階に達しているか、成功したかを測るための指標の作成も行われている。指標は大まかにネットワークやスケールなどの技術的な指標と、協会自体や裏付け資産を管理するリザーブについてなど、非技術的な指標に分かれている。
非技術者へのプレメインネットにおけるアプローチの修正については、技術的な体制の整っていない協会のメンバー企業がバリデータノードを展開するための支援体制を整えていくとしている。
そして、最後に透明性のさらなる改善、よりオープンなコミュニティの構築に向けて計画を新たに追加。この2点ともこれまでリブラが特に重視してきた点だが、今後は片方が受け身となるような関係を今後さらに無くしていく施策である。
リブラのホワイトペーパー重大変更
先日、リブラのホワイトペーパー(事業計画書)に複数の変更がなされたことがわかった。特に巨額なインセンティブ設計が削除された。
リブラ協会に参加するために、企業は最低限で1000万ドルを出資する必要がある。変更前のインセンティブ設計では、「インベストメント・トークン」が付与され、今後数年間に渡って年間数十億の収益が得られる試算だった。リブラ通貨の価格安定や有価証券問題を懸念し内容を変更したと見られている。
参考:ロードマップ#2