仮想通貨イーサリアム2.0、年内にフェーズ1実装か ConsenSys共同設立者が予測

2020年にフェーズ1まで到達することを予測

米のブロックチェーン企業ConsenSys共同設立者のAndrew Keys氏が、イーサリアム2.0(セレニティ)は2020年内にローンチされると予測している。

その予想は、ConsenSysサイトで公開、2020年のブロックチェーンの展開を予測する記事の中で発表された。

「2020年には、イーサリアム2.0のフェーズ0を超えて、フェーズ1に移行し、シャードチェーンが開始されるだろう」と展望を述べ、セレニティーは現在開発が続けられているが、レイヤー2(セカンドレイヤー)のソリューションは、「イーサリアムの処理能力を急加速させ」、「レイヤー1で2.0レベルのスケーラビリティをもたらす」という考えを提示した。

2020年の第4四半期にフェーズ0という意見も

Andrew Keys氏は、2020年にはイーサリアム2.0がフェーズ0からフェーズ1まで到達すると予測している一方、これは楽観的な意見である可能性もある。

元Parity Technologies開発者であるAfri Schoeden氏は仮想通貨メディアCointelegraph のインタビューに答えて、2020年中には、サイドチェーンソリューションは搭載されないだろうとコメントした。

「今年はPolkadotがローンチされ、イーサリアム2.0も実現する可能性はあるものの、プロダクト環境で機能するソリューションに到達するまではまだ遠いだろう」との見解だった。

Schoeden氏は、2020年の第4四半期にフェーズ0が立ち上がるかもしれないとみている。

イーサリアム2.0は、その中核となるコンセンサスアルゴリズムの移行(PoWからPoS)やシャーディングの実装により、高いセキュリティとスケーラビリティをもたらすと期待されている。

開発に携わるJustin Drake氏は昨年12月、ソフトウェア開発プラットフォームGitHub上で、ジェネシスブロックの正式ローンチ日について議論した。マルチクライアントの公開テストネットを3か月間安定させる必要性を考慮して、イーサリアム誕生から5周年となる7月30日が妥当な候補ではないかとしていた。

CoinPostの注目記事

イーサリアム、ブロック生成時間が大幅減 ハードフォーク後順調に推移
イーサリアムネットワークが「ムーア・グレイシャー」ハードフォークを終えて、ブロックの平均生成時間が減少した。当該ハードフォークで目的としていた「ディフィカルティボムの遅延」の結果が見られたことになる。
イーサリアムのスケーラビリティが2000倍に向上か、最新イスタンブール実装で
仮想通貨イーサリアムの最新のネットワークアップデート「イスタンブール」の実装でイーサリアムネットワークのスケーラビリティ(拡張性)が大幅に向上する効果が見込めるポテンシャルが指摘された。