大手VC出資の分散型クラウド、運営主体のない『リンクトイン』試運転開始

LinkedUp

分散型クラウドのスタートアップ「Dfinity」はオープン版のリンクトインの「LinkedUp」をテスト運用。LinkedUpは特定の企業や政府によって運営されるものではないという。

このアプリはDfinityが開発する分散型ネットワークである「Internet Computer」で作動。アマゾンのAWSやグーグルのクラウドサービスとは異なり、開発者はこのプラットフォーム上でFacebookやeBayなどのインターネットサービスのオープン版を作成することが可能だ。

また、Internet Computerはサーバー運用業務などを削減できる可能性を持つとし、LinkedUpは「エンジニア1.5人の労力で3週間で」作り上げたものだという。

Dfinity創業者のDominic Williams氏は、Internet Computerの設計思想について次のように話す。

巨大IT企業はインターネット上に独占的なインフラを構築することでユーザーを占有し、他企業によるイノベーションの芽を摘もうとしている。その結果、自社の利益を追求する一握りの企業がクローズドなインターネットを作り上げてしまった。Internet Computerはインターネットサービスをオープンな形に作り替える。

現在のInternet Computerは、まだテスト版であるにもかかわらず、そのネットワーク価値が約20億ドルに上ると試算。Dfinityは2018年に約1億ドルを調達、米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツや米ブロックチェーンファンドのポリーチェーン・キャピタルに出資されている。

25年までに「口座非保有者」の半数がモバイル端末で仮想通貨取引へ=英有力紙The Guardian
英有力紙The Guardianは、独自の調査内容を元に、「2025年までに、(南アフリカの発展途上国など)銀行口座を持てないスマホ所有者のうち、約半数が日常の金融取引に仮想通貨口座を使用する」との予測を示した。