カタールFIFAで「シンボル」が利用
中東カタールで2022年に開催を予定する「FIFAワールドカップ」について、現地のホテル建設のプロジェクトを管理するプラットフォームに仮想通貨ネムの新ブロックチェーン「Symbol(シンボル)」が利用される予定であることがわかった。ネム財団のブログで公開された。
南米に拠点を置くグローバル企業「Bimtrazer」は、カタールの建設企業とMOU(覚書)を締結。建設企業側はBimtrazerのコントロール管理プラットフォームBIMを利用する。
BIMという管理ツールは、建設における追跡などを可能にする仕組み。Symbolブロックチェーンを応用することで、改ざん不可能な建設監査などの工程を可能にする仕組みを構築する。
BIMプロジェクトは、ブロックチェーンだけでなく、人工知能も用いる大型プロジェクトになるという。
ブログによると、FIFAは2022年開催するまでに、6万のホテル部屋を必要としているが、開催地となるカタールの首都ドーハでは現在その半分ほどの進捗度にしか達していない。
下図は建設中のホテルの一例。今年3月に完工予定で、120億ドルの予算が設けられている。
事業責任者に聞く:Symbol利用の理由
コインポストは、今回BimtrazerのSymbol導入に携わるネム財団CRO Pedro Gutierrez氏に独占取材を行なった。
Symbolを選んだ理由:Gutierrez氏
Symbolを選んだ主な理由は、集約トランザクションなどのユニークな特徴を持っており、ハイブリッドブロックチェーンとしても利用できることにある。
Symbolが高度なセキュリティ・スケーラビリティ・速度などの優良技術を要しているため、今後より多くの従来企業(建設企業等)がSymbolを利用していくと考えている。
参考:ネム財団発表