週間ビットコイン相場 2019/4/2 ビットコインの価格が50万円台を回復、ショートポジションの大量ロスカが発生

ビットコインの価格は、先週の43.1万円から約17%上昇し52.1万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

Bitbank,BTC/JPY週足チャート

ビットコインの価格が50万円台を回復

今週ビットコインの価格は昨年11月以来となる50万円台を回復しました。今年に入り47万円付近がレジスタンスとなり上値を抑えていましたが、今週はこれをブレイクしました。

レジスタンスの上に置かれていたショート・ポジションのロスカットがトリガーとなり価格が大きく上昇しました。

ビットコインの先物取引所のBitmexでは1000万ドル級のロスカットが連続して発生しました。

4200ドルのロスカットによりショート・ポジションが連続して強制決済されました。4700ドル付近まで大きなロスカットが続きました。

Bitmex,BTC/USD Index 15分足チャート

15分足で見ると、4本のキャンドルがほぼノンストップで上昇しており、1時間で価格は21%上昇しました。

Bitmex, BTC/USD Index 8時間足チャート

ビットコインの価格とショート・ポジションが支払うプレミアムの推移を見ると、価格が上昇している一方でプレミアムが上昇していることがわかります。プレミアムの上昇はショート・ポジションの増加を意味しています。

積み上がった大量のショート・ポジションが4200ドル付近で一気にロスカットされたため、今回の上昇に繋がりました。

tensorcharts.com,オープン・インタレストチャート

上図はBitmexの価格とオープン・インタレストの推移を表しています。価格の急上昇と共にオープン・ポジションの数が減っていることがわかります。ロング・ポジションの利確やショート・ポジションのロスカットが発生しています。今回の上昇でオープンポジションの総額は15億ドルから8.5億ドルまで減少し、約半分のポジションが決済されたことになります。

今週は大きく価格が上昇したため、ビットコインはほとんどの時間足で強気なチャートを形成しています。一方、今回の上昇で大量のショート・ポジションがクローズしたためロングとショートの比率は逆転していると考えられ、今後の上値は重くなっていると推測されます。

ビットコインの未承認取引件数が最近の6ヶ月間で最大

ビットコインのMempoolに溜まっている未承認取引件数が最近の6ヶ月間で最大を記録しています。未承認取引件数が増えるとビットコインの価格は大きく動く傾向があります。

未承認取引はブロックチェーン上に取り込まれる前の状態の取引を指します。ユーザーの取引が急激に増加すると、マイナーがすべての取引を処理することができなくなり未承認取引が増加します。

jochen-hoenicke.de,未承認取引推移

ここ最近の6ヶ月間で未承認取引件数が大きく増加した日は、昨年10月21日の約4万件、2月16日の約3.4万件、4月2日の約5万件です。これらの日にはユーザーが現物のビットコインを売買するために取引所へ送金する件数が増えていると推測されます。

上図チャートと照らし合わせると、価格が大きく動く時期に未承認取引件数が増加しています。未承認取引件数の急激な増加とボラティリティは正の相関関係があるようです。


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