米CNN、ビットコイン評論に
米仮想通貨(暗号資産)ファンドモルガンクリークデジタルの責任者「Pomp」は米CNNの経済番組に出演し、ビットコインに関する最新の話題について様々な意見を語った。
CNNは先日リップル社CEOには二度目の取材を行なったばかりだが、ビットコインを中心にインタビューを行なったのは今年初めての事例となる。
ビットコインマイニング
「ビットコインは最も安全性の高いネットワークだ」
このように語るPompは、ビットコインのPoWマイニングのビジネスを一般向けに解説した。
一般的な認識では、ビットコインなどPoWを用いるブロックチェーンは電力を多く消費し、二酸化炭素を大量に排出しているイメージが強いが、Pompは多くのマイニング事業者は現在、(水力や風力、太陽光等)再利用可能なエネルギーを利用しているため、いゆわるマイニング=環境破壊といったイメージは厳密には正しくないと説明した。
新興のエネルギー企業が現在様々な環境に優しい電力源を開発し、提供しているため、ビットコインのハッシュレートは電力供給不足に影響されずに、健全な形で段階的に上昇していると説明した。
改めて、ハッシュレートの上昇がビットコインネットワークの安全性を担保する上で重要な役割をになっていることを強調、その重要性を説いた。
一方、番組では、エネルギー産業の話題から「テスラのイーロンマスクが将来ビットコイン産業のプレイヤーになり得るか」といった話題に移った。この点についてPompは、テスラのバッテリーの生産が大規模でその性能は非常にいいため、最終的にはマスク氏の意思次第だと語っている。
「バフェットの言うことを聞く必要はない」
番組のMCはビットコインにまつわる話題で、伝説の投資家ウォーレン・バッフェトのビットコインへの見解を話題に取り上げた。
バフェットは、ビットコインが資金洗浄の道具としか利用されていない
I spoke to @jchatterleyCNN this AM.
— Pomp (@APompliano) February 25, 2020
Explained why Warren Buffett isn't a great person to listen to on technology and why Bitcoin's monetary policy is superior to fiat monetary policy.
If this video gets 500,000 views, Julia will bring on more Bitcoiners.
You know what to do pic.twitter.com/lEcyQkbG6w
Pompは「大手銀行ウェルズ・ファーゴ(バフェットのポートフォリオにある株)が最近、麻薬組織の資金洗浄を行なったことで巨額な罰金をされたことを、本人に言ってください」とコメント。「Eメールを知らない、ガラケーを未だ使っている人の投資意見を聞く価値はないのでは?」と皮肉めいた物言いで、批判を強めた。
確かに、これまで最も成功した投資家ではあるが、技術のことをあまりに知らないため、(新興分野においては)門外漢にすぎない。
バッフェトは24日、米CNBCのインタビューで、仮想通貨トロン創設者ジャスティン・サンとの会食後も、自身の仮想通貨に対する考え方が変わることはなく、仮想通貨に価値はないとの持論を繰り返した。
ジャスティン・サンからビットコインやトロンをもらったことで、業界は注目していたが、インタビューでは「ビットコインは全く持っていない」と返答。ビットコインの保有を巡り、ジャスティン・サンの見解とで矛盾が生じていた。
のちに、ブロックチェーン上で送金した記録は確認されており、実際送ったことは事実であることが判明。ビットコイン等を含む仮想通貨ウォレットを、バッフェト氏は受けたのち、自社の慈善団体Glide Foundationの寄付金に当てたことが明らかになっている。