ビットコイン急落局面で慎重姿勢
一時8500ドルまで大幅下落した仮想通貨(暗号資産)ビットコインを、「ディップ(Dip)で買う」トレーダーは少なからず存在するが、アナリスト兼トレーダーのJacob Canfieldは、”落ちるナイフ”に警戒感を示した。
”落ちるナイフ”とは相場の格言で、急落中に値ごろ感で飛びつけば、鋭利な「刃」で大怪我のリスクも高いことから、地面に刺さってある程度落ち着いてから「柄」の部分をつかむ方が安全だという意味が込められている。
Jacob Canfieldは日本時間午前4時時点で、底値を狙うトレーダーに買い圧力不足を指摘。ポジション動向を示唆する金利のファンディングレートを取り上げ、「すでに7%下落したにもかかわらず、ロングポジション側が支払うファンディングが高い」と言及した。
This volume on the buy back is pathetic.
— Jacob Canfield (@JacobCanfield) February 26, 2020
Funding still high.
Hit a key support level at the 200 daily EMA, but this still feels weak.
Just be patient with your knife catching.
主要プラットフォームのBitMEXやDeribitにおいて、ロングポジションを保有のトレーダーはポジション維持の支払いが発生、Deribitでは0.13%、BitMEXで0.05%の金利を払っていることを指し示した。
ファンディングレート以外でも、移動平均線(EMA)関連で弱気相場として継続する可能性を示唆。「200日のEMA付近で下げ止まったが、サポートラインを試している。」と言及し、8,780ドル上を維持する必要があると慎重姿勢に終始している。