大手企業らによる「Baseline Protocol」
マイクロソフトや仮想通貨LINKの発行企業Chainlink、会計大手EYなど計12企業は、共同でプロジェクト「Baseline Protocol」を発表した。
Baseline Protocolでは、企業が私的情報を開示することなくイーサリアムブロックチェーン上に分散型金融(DeFi)サービスなどを構築することができる。
基幹業務システム(ERP)や顧客管理システム(CRM)では、企業間のデータの同期が課題になっている。この課題はブロックチェーンを導入することで解決可能だが、従来のパブリックブロックチェーンでは、企業が競合他社に対して、自社の重要なデータを晒すリスクが懸念されており、ブロックチェーンの導入が進んでいない現状がある。
Baseline Protocolではこの点を解消する。企業の重要な情報を他者に知られることなく、イーサリアムチェーン上で企業間のデータを参照してスマートコントラクトを実行できるという。
Baseline Protocolはシステムベンダーやクラウドサービス提供者、DeFiサービス提供者などの利用を想定。現時点ではプロジェクトの約75%が完了しているという。
ChainlinkがATHに
Baseline Protocolで、スマートコントラクトの「オラクル」を提供するChainlinkは価格が過去最高値の4.97ドルを記録。
LINKの高騰には、Baseline Protocolの発表以外にも、別の好材料があった。
資産をトークン化するプロジェクトChilizはChainlinkのエコシステムに入り、Chainlinkのオラクルを活用し、スポート試合に連動する動的NFTトークンの発行することを発表した。
Welcome @Chiliz to the Chainlink ecosystem! Chiliz is using Chainlink to launch dynamic non-fungible tokens based on live sporting events. They're also using & supporting the CHZ/USD price reference contract, so conversions source accurate on-chain prices. https://t.co/rLAIbjLMId
— Chainlink – Official Channel (@chainlink) March 4, 2020
先日にも、PolkadotとイーサリアムクラシックもChainlinkを統合すると公表したため、好材料が出揃っている状況だ。