- BinanceがビットコインSVの上場廃止を発表
- バイナンスCEOのCZ氏がクレイグ氏を詐欺であるなどと発言していた件に関して、同社取引所が正式にビットコインSVの上場を廃止することを発表した。同発表に伴い仮想通貨のBitcoinCashは急騰を記録した。
BinanceがビットコインSVの上場廃止を発表
仮想通貨取引所バイナンスは日本時間15日深夜、正式にビットコインSVの上場廃止を公式で発表した。
2019年4月22日(月)19時(UTC時間の2019/04/22 10:00)にも上場廃止手続きが行われ、取引が終了する。なお、引き出しなどの対応は同年7月22日19時まで手続きが可能となる。
ビットコインSVに関しては、バイナンス社CEOであるCZ氏が4月12日のツイッターで「(Bitcoin SV陣営の)Wright氏は本物のサトシではない。」などと批判した上で、上場廃止も辞さない考えであることを示唆。本日15日にも詐欺であるとのツイートを行い怒りをあらわにしていたため、CEO判断の上で上場見直しの動きに発展したことが予想されている。
Craig Wright is not Satoshi.
Anymore of this sh!t, we delist! CZ Binance (@cz_binance) April 12, 2019
なお、バイナンス側の公式発表では、「プロジェクトチームへの貢献度」や「開発レベルと質」、「詐欺行為の証拠」などが上場廃止を検討する理由に挙げられており、利用ユーザー保護を目的として基準に満たない通貨の上場廃止は行う意向を改めて示した。
BitcoinSVの支持者などからは、CEOの感情に任せた判断で通貨の取り扱いの有無を決めていいのか?など、通貨価格にも影響する動きに疑問の声もあがっている。
BitcoinSVは、2018年11月に行われたBitcoin Cash(BCH)の大規模アップデートにおいてアップデート後の内容を巡り陣営が対立、Bitcoin SV陣営とBitcoin ABC陣営でチェーンが分岐後にハッシュ戦争を通してBitcoin Cashのメインチェーンを争う動きにまで発展した。
なお、BCHの分裂に伴い誕生したBitcoin SVとBitcoin ABCは、各取引所で対応方針が異なる動きが見られていたが、多くの取引所でBitcoin ABCがBitcoinCash(BCH)のティッカーを引き継ぐ形で収束、Bitcoin SVは分裂通貨として扱われている。
なお、バイナンスの上場廃止発表を受け、Bitcoin ABC(現BCH)の相場が急騰。16日未明時点では前日比16%高を記録した。BitcoinSVとの分裂騒動で相場が急落したビットコインキャッシュの騒動収束を見る一歩として、市場に好感された。