BTC先物ショート2週連続縮小も上昇モメンタムは後退か

主要銘柄週次騰落率

BTCの対ドル相場は先週、週明け15日に5167ドルから心理的節目となる5000ドル下抜けをトライするも失敗。翌16日には同水準がサポートとなり反発し、その後は概ね上昇基調となり、19日には9日ぶりに5300ドル台に乗せ週末も同水準を維持した。

一方、相場は21日、11日高値(5354.23ドル)付近で上値を重くし足元若干崩れ始めており、本稿執筆時点では5300ドルを割り1BTC5290ドル台で取引されている(coinmarketcap調べ)。

先週の主要暗号資産銘柄の週次騰落率はまちまちとなり、先日独自ブロックチェーンのローンチを発表したBinanceのBNBのみが24%もの上昇率を記録し一人勝ちとなっている(第1図)。一方、先月までアルトコイン相場の上昇を牽引したLTCやADAは、先々週より調整の売りが優勢となり上値の重い展開が続いている。

BNBを巡っては、今月も好材料が複数でたが、他のアルトコインは材料難で月初の急騰以降は失速感が目立つ。

【第1図:主要暗号資産銘柄週次騰落率】

※ステーブルコインを除く時価総額上位10銘柄。 出所:coinmarketcapより作成

 

BTC先物ショートは2週連続で縮小

CFTC(米商品先物取引委員会)のCOTレポートによると、米先物市場におけるファンド勢のBTC先物ネットポジションはショートが縮小傾向にある(第2図)。4月16日時点でのファンド勢のネットポジション の内訳は、ロング2756枚、ショート4011と依然ショートに偏っているが、2週連続でショートが縮小してきているため、BTC高方向に動くとの観測が着実に増えてきていると言え、この先もネットポジションの偏りが如何に動くか注目される。

【第2図:BTC対ドル(左目盛)、米先物市場ファンド勢ネットポジション推移(右目盛、週次)】

出所:CFTC、coinmarketcapより作成

一方、相場は先週じり高としながらも5300ドル周辺のレジスタンスが強く、足元では上げ渋る展開となっている(第3図)。また、相場は先週の上昇局面で前回高値(4月10日:5422ドル)の更新に失敗しており、上昇モメンタムが後退していることが指摘され、この先は一旦下値を模索する展開が予想される。

相場下落の場合、節目となる5200ドル、ボリンジャーバンド(20)のセンターライン(5176.67ドル)、節目の5000ドルや30日線(4833ドル)などが密集する4833〜5200ドルエリアが下値目途としてある。

【第3図:BTC対ドルチャート】

出所:coinmarketcapより作成


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