LocalBitcoin、イランでのサービス提供を停止

ビットコインの売買をしたいユーザー同士のマッチング・サービスを提供するLocalBitcoinsは、イラン在住のユーザーに対してサービスを停止した。LocalBitcoinsは停止の理由を明確にしておらず、アメリカのイランに対する制裁が関連しているのではとの憶測がでている。

LocaBItcoinsは世界中の都市でビットコインの売買ができることが人気で、2012年からサービスの提供をスタートしている。最近では取引所が発展していない新興国などで利用が増えている。

Coindance

Coindanceのデータを参照すると、今月のイラン・リアル建て取引はここ一年間の最大出来高を記録している。

LocalBitcoinsは現在、イラン在住のユーザーからの出金申請は受けつけているものの、新しい売買オファーの提示を停止している。イラン在住のユーザーに対してはLocalBitcoinsだけでなくBinance、Bittrex、ShapeShiftも取引サービスの提供を停止している。

ビットコイン自体は検閲耐性を持つP2Pのネットワークで利用者を選ばない一方、LocalBitcoinsや取引所は管理者が存在するためどこでも自由にサービスを提供することができない場合がある。

LocalBitcoinsなどのサービスが政府の意向により止められると、よりシャットダウンが難しいDEX(Decentralized Exchanges)に注目が集まるようになる。Etherscanによると、DEXで最も利用されているのはIDEXで、2位がKyber Networkとなっている。

Etherscan

DEXでは現在のところ法定通貨建ての取引は難しい。この問題を解決できればさらに需要が伸びると予想される。


Coindesk