週間ビットコイン相場 2019/6/4 ビットコインは90万を割り込み高値を維持することができずに下落

ビットコインの価格は、先週の95.7万円から約10.3%下落し85.9万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。

Bitbank,BTC/JPY(日足)

ビットコインは約1ヶ月ぶりに14EMAを下回る

今週のビットコインは90万円を割り込み約1ヶ月ぶりとなる14EMAを下回りました。最後に14EMAを下回ったのは4月29日まで遡ります。現在の日足は87.4万円の21EMAも下回って推移しており、このまま終値を迎えた場合は弱気相場が意識されるようになります。

ここ最近は高い水準を保っていたRSIも50の中央ライン付近まで戻ってきており、強気相場から徐々にニュートラルな相場に変わってきていることを示唆しています。

Bitbank,BTC/JPY(日足)

一目均衡表を見ると、価格は転換線を割り込んでおり基準線までの戻りが予想されます。基準線がサポートとして機能するかが注目です。雲は先行スパン1が先行スパン2を大きく上回っており強気を示唆しています。遅行スパンはローソク足に近づいており、今後の揉み合い相場を示唆しています。

ビットコインはここ2日間で価格が約10%下落しているものの、一目均衡表では価格は基準線の上位で推移しており大局的には強気トレンドに変わりがありません。

Bitbank,BTC/JPY(週足)

週足では、7EMAと21EMAが揃って上向きであることからも長期的な強気トレンドであることがわかります。一方、価格が7EMAから大きく乖離していることから調整が入る可能性がありそうです。大きな調整が入った場合は7EMAの70万円ラインまで16%ほど戻す展開が想定されます。

暗号通貨市場全体としてもここ数週間ほど上昇相場が続いており、上位のアルトコインなども価格が大幅に上昇したことから、現在は利確の売りが発生しやすい状況と言えます。ビットコインは日足の14EMAを一ヶ月ぶりに割り込んできていることからも、これまでの強い上昇トレンドに変化が現れています。

今後引き続き下落した場合は、前回の押し目となった84万円と80万円付近の値動きに注目したいところです。価格が14EMAを回復するようであれば、今週の下落は上昇トレンド中の調整であったと解釈することができるでしょう。