- ビットコイン急落でクジラを観測
- 9000ドル到達以降、大幅下落の続く仮想通貨ビットコイン。下落要因の一つに、概算で13億円相当の利益を得た可能性のある”クジラ”の存在を指摘する専門家が、資金移動の形跡を解説。
ビットコイン急落でクジラを観測
4月2日以降、高騰が続いていた仮想通貨市場だが、9000ドル到達以降、週明けから3日連続で急落を見せている。
今月4日の急落に関しては、大口投資家を比喩する”クジラ”が要因とする見解も広まっている。
BTC大量移動で13億の利益か
クジラの影響を指摘したのはオンライン掲示板サイトRedditのユーザーだった。
仮想通貨アナリストのmakoveli氏によると、正体不明の大口投資家が、25,000BTC(当時レートで230億円相当)をダンプして買い戻すことで相場を下落に転じさせながら、13億円相当の利益を得ることができたと指摘している。
4日午前8時ごろ、正体不明のウォレットから米大手取引所コインベースのウォレットに25,160BTCが送金されたことが確認されている。
25,160 #BTC (213,365,388 USD) transferred from unknown wallet to #Coinbase
Tx: Whale Alert (@whale_alert) 2019年6月3日
タイムスタンプを参照すると、午前7時37分頃に大口送金が行われており、この30分後の午前8時過ぎからビットコイン価格は急落に転じている。
急落から1時間後には、米コインベースのアカウントから別の口座へ14,160BTCが送金された。
また、そこからさらに40分後に再びコインベースの口座から11,000BTCが送金された。この2つの取引は違うアドレスに宛てられていたが、最初の暴落前の送金額25,160BTCと総額が一致する。
この下落により、概算で13億円の利益を得た可能性もあるとされる。
このような大口投資家の動向は、過去にも度々取りざたされており、機関投資家向けにサービスを展開する英仮想通貨投資ファンドBCBグループのCEOによれば、今年4月のビットコイン急騰時にも、大口の買い板が確認されていた。