Poloniexで大量の強制決済によるフラッシュ・クラッシュが発生、レンディングプールが1800BTCの損失を被る

米暗号通貨取引所のPoloniexが扱うCLAM/BTCペアで大量の強制決済が発生しフラッシュ・クラッシュを誘発した。2時間足でCLAMは最大77%下落し、レンディングプールが1800BTCの損失を被る結果となった。

Poloniex,CLAM/BTC(2時間足)

PoloniexはCLAMのマージントレーディングを提供しており、これが今回のフラッシュ・クラッシュに繋がった主な要因だ。Poloniexでは、マージントレーディングとレンディングサービスがリンクしている。ユーザーは自身の資産を担保にレンディングプールからBTCを借りることでマージントレーディングを行うことができる。

レンディングプールは他ユーザーへ暗号通貨を貸したい複数のユーザーで構成されており、マージントレーディングを行うユーザーから金利手数料を得ることができる。一方、今回は
担保となっていたCLAMの価格が急落したため、借り手側の資産が著しく低下し債務超過に陥ったため貸し手側が損失を被る結果となった。

Poloniexは、1800BTCの損失をレンディングプール全体でシェアすることを決めており、ユーザーの貸出資産の16.202%をカットし補填に当てる。Poloniexのユーザー全体の0.4%が該当するようだ。マージントレーディングは、アメリカ以外の国のユーザーにのみ提供されている。

Poloniexは今回の出来事の対応策として、流動性が低い暗号通貨のマージントレーディングサービスを停止すると発表。対象となった暗号通貨は、CLAM、FCT、MAID、BTSだ。流動性が低く価格の変動リスクが高い暗号通貨が担保資産となっていたことが問題となっていたための措置だ。

Poloniexはマージントレーディングのポジションの偏りを監視する新たなモニタリングツールを導入するとしている。暗号通貨市場は価格の変動率の高さが魅力である一方、大きなリスクにもなり得ることが示された。


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