24時間内のビットコイン送金利用が「17年仮想通貨バブル時」の水準まで回復 手数料は60%減少

ビットコイン・アクティブアドレスが100万到達
バブル相場以来513日ぶりにビットコインの日間アクティブアドレス数が100万に到達。専門家は、これら関連指標と相場の関係性を指摘、1年半でおきた仮想通貨業界の発展を説明した。

ビットコインのアクティブアドレス数が100万到達

ビットコインのアクティブアドレスが2018年1月以来513日ぶりに100万を突破したことが仮想通貨データ統計サイトCoinMetricsの調べで明らかになった。仮想通貨市場の実利用と普及を示す指標がバブル相場以来の高水準で、同水準まで回復した。

アクティブアドレスは、過去24時間以内に仮想通貨のトランザクション(取引)を行なっているアドレスを指すもので、仮想通貨市場の急落の影響で起きた投資家離れの影響で一時低迷していた。(チャートでは左縦軸の枠が均等分配ではないためわかりにくいものの、実質半分以下まで減少していた。)

出典:CoinMetrics

アクティブアドレス自体はビットコインの派生指標であるため単体では大きな傾向を示すデータではないが、仮想通貨取引所の出来高などと合わせて、仮想通貨特有の重要指標となる。ビットコインのハッシュレートも、先日過去最高値に達している、ビットコインを取り巻く指標が相場の好調を示していると分析する専門家も少なくない。

出典:BitInfoCharts

投資アナリストのKevin Rooke氏は、ビットコインのアクティブアドレスが前回100万到達した2017年時のBTC価格と取引手数料を比較し、ビットコインを取り巻く環境が2年で大きく変化したことをデータを用いて示した。

上記のデータを参照すると、BTC価格は当時と比較して90%とほぼ同水準なのに対し、取引手数料はセカンドレイヤーソリューションのライトニングネットワークなどの開発やセグウィットアドレスの普及などもあり2017年の手数料から60%減まで低下した。

また仮想通貨投資家のRhythmTrader氏は、以前ビットコイン価格が9,000ドル(97万円)に到達した1年以上の期間で以下のような変化があったと指摘し、仮想通貨に対する注目度と業界の発展を示した。

CoinPostの関連記事

米フィデリティが機関投資家向けのビットコイン取引開始へ|数週間以内の始動を示唆
仮想通貨カストディなどを提供する米国の大手金融機関フィデリティが今後数週間以内で機関投資家を対象に仮想通貨のOTC取引などのサービスを開始することがわかった。
スターバックスなど米大手企業15社、仮想通貨決済受け入れ開始へ
スターバックスやアマゾンが保有するホールフーズ・マーケットなど15社が仮想通貨決済を受け入れていることが現在開催中の大型カンファレンス「コンセンサス」にてわかった。