ビットコイン価格上昇の影響からCME建玉の時価総額が最高値を更新

ビットコイン価格が上昇していることを受け、先物取引を提供するシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では、日次の未決済建玉数が5311コントラクトに達し過去最多を記録した。CMEは2017年12月からビットコインの先物取引を提供しており、1コントラクトは5BTCに相当する。

CMEはTwitterの公式アカウントを通し、機関投資家からの需要の増加が取引量の上昇に繋がっているとしている。6月17日に記録した5311コントラクトの未決済建玉は約2.5億ドルに相当する。CMEのビットコイン先物取引は差金決済方式を取っており、ビットコインの現物の取引は行われず、価格変動による差損益が現金で清算される。

CMEのビットコイン先物取引が好調である一方、シカゴ・オプション取引所(CBOE)では、今月でビットコインの先物取引が終了する。CBOEではCMEとは対象的にビットコインの先物取引が低調だったようだ。

Bitgur.com

米商品先物取引委員会(CFTC)が毎週発表している先物取引リポートを元に作成された上記のチャートをみると、今週のネットポジションは、Fundsではショートが増え、Othersではロングが増え、Smallではロングが微増となっている。

Bitbank,BTC/JPY

現在、ビットコイン価格は100万円を超えた位置で推移し、上昇トレンドが継続している。このまま現在の価格帯を保つことができれば、さらなる上昇期待が持てる状態にある。先物市場で未決済の建玉数が増加している間はトレンドが継続することが多いとされており、CMEの今週の報告はビットコインの上昇トレンドが今後も続く可能性が高いことを示唆している。