ブロックチェーンの標準委員会を設立
中国の国務院公認の国家標準化管理委員会(SAC)が、ITの技術革新を促進するため、ブロックチェーンの国家標準委員会を設立した。
SACは20日、ブロックチェーンに関する委員会は、IT技術のイノベーションをサポートし、オープンな取り組みを促進して、質の高い開発を主導できるように、統制をとりながら活動をしていくと説明した。
シェアリングエコノミーを初めとする様々な分野をカバーできるよう、複数の委員会を設立したこともあわせて発表。その目的を、国家の専門的な標準化技術委員会を通し、標準化作業とサービスの経済的な発展をより効率良く実行するためだとしている。
国際標準化機構(ISO)によると、SACは中国国内における標準化に向けた全ての取り組みを監督する。ISOだけでなく、国際電気標準会議(IEC)やその他の国際・地域標準化組織の中国関連の部門を含まれるという。
中国はブロックチェーンへ国家主体での取り組みを始めており、習近平国家主席が10月にブロックチェーン技術の推進を発表して以降、その動きが活発化している。今月初め、上海の政府当局が、中国人民銀行(中央銀行)や他の銀行と共に貿易金融事業改善のためブロックチェーンの提携団体を創設した。研究と開発に5年の月日を費やしたデジタル人民元を発行にも取り組んでいる。