- ブロックチェーン社、仮想通貨取引所「The PIT」を開設
- ビットコインウォレットの最大級のプロバイダーであるブロックチェーン社が、仮想通貨取引プラットフォーム「PIT」を開設した。登録は7月30日より可能で2週間以内に26種類の仮想通貨が利用可能になる。
ビットコインウォレットのブロックチェーン社、仮想通貨取引プラットフォーム「PIT」を開設
ビットコインウォレットのプロバイダーであるブロックチェーン社が、仮想通貨取引プラットフォーム「The PIT」を開設した。
ビットコイン社のリテールプロダクト統括者のNicole Sherrod氏によると、PITはカストディアルの仮想通貨取引所である一方、ノンカストディアルのブロックチェーンウォレットで即時取引が可能であるという。登録は7月30日より可能で、2週間以内に26種類の仮想通貨が利用可能になるという。
PITは200か国で利用可能であり、数百種類の仮想通貨および不換紙幣に対応しているという。PITを使用するには、現在はUSドル、ユーロ、英ポンドが銀行送金で利用可能であり、これらの通貨からBTC、ETH、BCH、LTC、USDT、PAXの仮想通貨を購入可能であるという。
すでに4,000万ウォレット作成
Nicole Sherrod氏によると、4,000万ウォレットがすでに作成されているほか、PITの仮想通貨取引用マッチング・エンジンは、ロンドンのエクイニクスLD4データセンターに設置されている。
また、PITでは仮想通貨保有者であるユーザーがマッチングエンジンに直接アクセスすることができ、ウォールストリートでの金融取引により近い仕組みになっているという。ニューヨーク証券取引所にてマッチングエンジン開発を統括していたTom Haller市が、PITのマッチングエンジン開発に携わっている。同氏は、PITは競合他社よりも多くの仮想通貨取引が生じるだろうと見解を示している。
とはいえPITには、バイナンスやコインベースといった既存の仮想通貨取引所といかに競争していくかについて、疑問の余地が残る。例えば、コインベースのウォレットプロバイダーであるbrokerageなどが競合にあたる。
Nicole Sherrod氏は、「カスタマーエクスペリエンスを総合的に向上させることで、他社との差別化を図る」としている。たとえば、現在ではカスタマーサポートチームが、社内で2番目に大きな部門となっており、これにより仮想通貨取引所としてのサービス改善に取り組んでいる最中であるという。
なお、日本語版のサイトリリースや日本円での取引開始については現時点では発表されてはいない。だが、他社との差別化という観点では、競争の激しい米国市場を中心にサービス展開をするよりも、日本を始めとする非英語圏マーケットへの進出を急ぐべきだろう。今後の展開に注目していきたい。
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— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2019年7月18日
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