世界最大手バイナンス、中国の仮想通貨メディア「火星財経」に戦略的出資

バイナンスが中国で初投資、仮想通貨メディア「火星財経」に出資
最大手取引所バイナンスが、仮想通貨メディア「火星財経」へ出資したことが分かった。資金調達額は非開示だが、資金調達後の企業価値は2億ドルに達したとされる。

バイナンスが中国で初投資、仮想通貨メディア「火星財経」に出資

世界最大の暗号資産取引所バイナンスは17日、仮想通貨メディア「火星財経」に出資した。中国の企業に対しては初の投資となる。

ラウンド投資家には、ビットメインの共同設立者であるジハン・ウーが設立した、暗号資産金融サービスのスタートアップ「Matrixport」も名を連ねる。

「火星財経」は、具体的な資金調達額を非開示としているが、最新の調達ラウンド後の企業価値は、2億ドル(約220億円)の「Post-Money Valuation(ポストマネーバリュエーション)」に達したと伝えられている。

金融情報ニュースポータルを運営する、中国拠点の「Huoxing24 Ltd」が運営する同スタートアップは、国内大手の仮想通貨取引所Liquid by QUOINEを運営するリキッドグループへの出資も行う、世界的に著名なベンチャーキャピタルである「IDG Capital」を含む機関投資家からの資金調達を行ってきた。

これに伴い、「火星財経」は現在、中国資本の三大取引所であるOKEx、Huobi、およびBinanceによって支えられていることを意味している。火星財経は「Consensus Lab」と呼ばれる独自のベンチャーファンドも運営しており、15を超える新興企業に投資していることも投資家の関心を集めている。