DigixDAOコミュニティ、プラットフォーム資金としてイーサリアム(ETH)で約4億6000万円を貯蓄

DigixDAOプロジェクトの資金
DigixDAOのコミュニティが、プラットフォーム用にイーサリアム(ETH)で430万ドル(約4億6000万円)の貯蓄を完了。ゴールドをトークン化する本プロジェクトは、2020年第2四半期までのローンチを目指している。

DigixDAOプロジェクトの資金

DigixDAOのコミュニティが、DigixDAOの一般普及を目指すプラットフォーム用に430万ドル(約4億6000万円)相当のイーサリアム(ETH)を貯蓄したことが分かった。

DigixDAOは自立分散型組織(DAO)で、イーサリアムのネットワーク上で金のトークン化を提供するプラットフォームDigixを管理したり、資金の配分を行っている。今回金額が明らかになった資金の目的は、Digixで発行されるトークン「Digix Gold Token(DGX)」をユーザーに普及させることだ。1DGXは、1グラムのゴールド(金)で価値が裏付けされている。

DigixDAOは2016年のトークンセールで、466648ETHを調達した。現在はマルチシグウォレットで335432ETH、執筆時のレートで約60億円を所有している。

The Blockが入手したプレスリリースでは、Digixは、ブローカーディーラーを介したOTC取引で、ユーザーが直接DGXを取引できるグローバルなプラットフォームを目指している。

本プロジェクトのリーダーであるスタートアップNeutralG社のJoseph Lee氏も、自発的にDigixの開発に取り組む。プロジェクトの第一段階に当たる現時点で、全資金の内7500ETH(1億3200万円)をリリースした。

NeutralG社は、法定通貨を利用できるプラットフォームを計画しており、特に東南アジアをターゲットにしている。東南アジアは、モバイル決済や電子決済が日常的に使われている地域だ。

DGXと法定通貨のペアでは、シンガポールのドル、タイのバーツ、フィリピンのペソ、ビルマのチャット、インドネシアのルピア、ユーロ、スターリングポンドが利用できるという。

本プロジェクトは、2020年の第2四半期(4月から6月)までに完全にローンチする予定である。