米PayPal リブラプロジェクトから正式脱退

決済大手がリブラプロジェクトを脱退
米PayPalはフェイスブック社のリブラプロジェクトから脱退する。なおリブラの理念を支持し続け、今後もリブラ協会とどのように協働できるか模索していく方針を伝えた。

決済大手がリブラプロジェクトを脱退

米決済大手PayPal(ペイパル)はフェイスブック社のリブラプロジェクトから脱退する意向を固めた。PayPalはリブラの創設グループの中から脱退する初めてのメンバーとなった。

PayPalの広報担当者からThe Blockに送られた声明によると、同社は「リブラプロジェクトへの今後の参加を控える決定を下した」とのことだ。一方で同社はリブラの使命を支持し続け、PayPalとリブラの2社が今後どのように協働できるかを模索し続けると付け加えた。

PayPalから寄せられた声明によると、「我々はリブラを支持し続け、将来どのように協働するか対話を継続していくことを楽しみにしている。フェイスブック社はPayPalの長年にわたる価値ある戦略的パートナーであり、今後もさまざまな場面でフェイスブックと提携し、サポートしていくつもりだ。」とのことだ。

木曜日には、PayPalがリブラ協会の28の創立メンバーのうち、ワシントンでの主要な会議に出席しなかった唯一の会社であることが報じられていた。この会議では、リブラが世界の規制当局からの圧力にどう対処していくか議論が交わされたという。

PayPalに加えて、他の決済大手であるVisa、Mastercard、Stripeも、リブラ協会へ正式にサインすることをためらっていると報じられている。

また、リブラ協会の広報責任者を務めるDante Disparte氏によると、現在1,500の事業体が「リブラ協会への参加に興味を示している」とのことだ。

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