フェイスブックCEOがリブラのメリットを説明
フェイスブック社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は米国議員に対し、同社が主導する仮想通貨リブラが時代遅れの既存金融システムを改善できることを示している。
ザッカーバーグ氏は22日、米下院金融サービス委員会に向けた公聴会前の陳述書でリブラのメリットを説明した。技術革新をサポートする重要性を訴え、今後も米国が金融領域で世界のリーダー的ポジションを維持することにリブラが有益だという考えを示唆した。
既存の金融システムは人々に不便をもたらしている。
リブラはこのような問題を解決してくれると信じている。
なお、「米国がリブラのローンチを阻害した場合、世界の金融リーダーシップを失い、デジタル通貨の発行を検討中の中国にいずれ超えられる可能性が高い」と忠告している。
フェイスブックの立ち位置
一方、ザッカーバーグ氏は、米国の規制当局の認可が得られるまで他国でもリブラをローンチしないと改めて説明した。なお、すでに21社の加盟企業がリブラ協会に参入していることを取り上げて、フェイスブック社が今後プロジェクトを主導しない方針も明らかにした。
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さらに法定通貨と競合する意図はないことを強調。運営組織のリブラ協会は、連邦準備制度理事会(FRB)や他国の中央銀行と協調し、金融政策を阻害しないようにすると語った。
ザッカーバーグ氏は米時間23日、米下院金融サービス委員会の公聴会に出席する予定だ。公聴会ではリブラプロジェクトの計画や、米国の金融サービス等への潜在的な影響について質問に答えることになっている。