違法マイニング通報で報奨金
イラン政府が仮想通貨マイナーが使う電力について新たなルールを決定し、国内の違法なマイニングを通報したら報奨金を与えることが分かった。
イランのエネルギー省担当者Mostafa Rajabi氏は現地メディアIRIB Newsとのインタビューで、補助金付きの電力を利用する仮想通貨のマイナーを通報したら、国の送電網に与えた損害を回収した分の上限20%までが報酬となると説明している。
またイランの新しい規制では、国の電力を利用した仮想通貨のマイニングは、電力の消費がピークに達している時間は禁止される。Rajabi氏によると、ピークの時間は年に300時間あるという。
それ以外の期間、電気の平均価格は、1kWh(キロワットアワー)当たり9650リアル(約31円)で固定されている。この価格は、仮想通貨のマイナーが消費する電力の価格を計算する基準として用いられるとRajabi氏は説明している。この価格は1年の内で寒い8カ月間は半額になり、残りの暖かい4カ月は倍になると語った。
今年7月、イランの経済委員会は仮想通貨マイナーに対する電力のルールを決定したという報道があった。これは電気に適用されるルールを参考にしている。補助金付きのエネルギーを利用することはイラン国家の送電に負荷を与えることになり、国内のエネルギー消費を7%増加させたことがあるという。
イラン当局は今年6月、電力消費を増加させたとして、2箇所の工場から約1000台のビットコインマイニング機器を押収した。