ビットコインに何者かがスパム攻撃か
ビットコインのネットワークが、何者かによってスパム攻撃を受けている可能性が浮上した。1Satoshiの未確認トランザクションが大量に発生したことが確認された。
仮想通貨DEXを運営するKomodoプラットフォームのTSS氏が、ビットコインメモプールの異常事態を報告した。
取引が1Satoshiであることから、取引としての優先順位度が低く、ネットワークへの影響を及ぼす可能性は極めて低い。なぜこのような取引が発生したのか、明確な理由は現時点でわかっていない。
追記(21:11):現在ビットコインキャッシュのハードフォークが行われており、ストレステストの可能性も指摘されている。
Someone started spamming the #Bitcoin #mempool with 1 sat/B transactions about 2 hours ago. Looks really messed up. The mempool is almost a 100Mb — this has never happened before as far as I remember. https://t.co/ihxwkHzK3N $BTC pic.twitter.com/0PlftpPFma
— TSS (@SandorReport) November 15, 2019
日本時間の16時より大量の1SATOSIのトランザクションが発生、BTCメモプールのサイズは100MBに達しようとしている。
メモプールとは、ユーザーが送信した取引を一度格納するプールのことで、マイナーの各コンピュータで構築される未確認のデータのことを指す。
ブロックの生成権利を得たマイナーが、自身のメモリプールからブロックを生成。メモリープール内の取引で優先順位が高いものをブロックに格納し、確認(confirmation)を行うが、残ったデータはそのまま残され、未確認(unconfirmed)の状況を維持する。(2重支払いを防ぐため、確認済みの取引は削除される)
CoinPost編集部が確認する限り、Blockchain.comのデータでは、直近1年で最も高いメモリープールサイズに到達。
メモリープールの状況を確認できるJohoe’s Bitcoin Mempool Statisticsのデータでも1satoshiのトランザクションが16時時点から跳ね上がっていることが確認できる。