世界最大級の投資アプリeToro、ブロックチェーン企業Firmoを買収|全資産のトークン化を本格化

世界最大級の投資アプリeToro、ブロックチェーン企業Firmoを買収|全資産のトークン化を本格化
eToroがブロックチェーン企業を買収
オンライン投資プラットフォームeToroがスマートコントラクト企業を買収していたことが明らかとなった。今回の買収により、同プラットフォーム上における全アセットのトークン化を本格的に進める予定だ。

eToroがブロックチェーン企業を買収

世界最大規模のソーシャルトレード投資プラットフォーム「eToro」社は、コペンハーゲンに本拠地を置くスマートコントラクト企業Firmoを買収していたことが明らかとなった。eToroはプラットフォーム上で全てのアセットをトークン化する計画を立てており、そのために、Firmo社のリサーチ及び開発チームが同プロジェクトに参画するとのことだ。

eToroのCEO&共同設立者のYoni Assia氏は以下のように話している。

Firmoの買収により、eToroはアセットのトークン化の動きを加速させることが出来る。

ブロックチェーンやトークン化されたアセットは、将来の金融業界で主要な役割を果たすようになると思う。

eToroは、いつか全ての投資可能なアセットがトークン化され、大規模な富の移動がブロックチェーン上で行われるようになると考えている。

Firmoの設立者Omri Ross氏は、トークン化されたアセットが現在のアナログなアセットと取って代わり、大きな変化が起こると話す。

仮想通貨・ブロックチェーン技術の台頭は金融業界に大きな革命をもたらしたが、多くの問題を抱えており、既存のインフラへの導入は滞っている状態だ。我々の目標は、アセットや取引に必要不可欠なプロセスをブロックチェーン上で行うことで、どのようなアセットもグローバルに即時決済が行えるような環境を作り出すことだ。

またFirmo社は、同社の技術をeToroが導入することで、金融取引を安全にブロックチェーン上に展開することが可能になるとも述べている。

eToroの動向

今月8日にeToroは、米国32州において仮想通貨の取引を提供することを発表している。

eToroは、世界中で株式や為替など1500以上の投資商品の取引を提供するソーシャルトレード投資プラットフォームだ。有名トレーダーのポートフォリオなどを参考にできる機能が搭載されている。

通常は株式やコモディティ、そしてETFと仮想通貨など1500以上の投資対象からポートフォリオを組むことが可能だが、米国ではまず以下の仮想通貨銘柄から投資が可能となる。

(表示は時価総額ランキング順)

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • XRP(リップル)
  • ライトコイン(LTC)
  • イオス(EOS)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ステラ(XLM)
  • カルダノ(ADA)
  • IOTA
  • ダッシュ(DASH)
  • ネオ(NEO)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • ジーキャッシュ(ZCH)

eToroのアメリカ版プラットフォームでは、当初は仮想通貨のみが取引可能となるが、年内には追加の取引を提供していくとAssia氏は方針を表明している。また、時価総額上位20の仮想通貨銘柄を全て提供していく予定であるとも海外メディアBreaker Magazineに対して語っている。

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