330億TRXの販売はせず、市場から買い戻す計画
仮想通貨TRXを発行するトロン財団は、ロックアップから解除された330億TRX(約4.5億ドル、約486億円)の売却は行わず、更なるTRXの買い戻しを行うと発表した。自社株買いのような形で、TRXを財団が買い戻す意向を示した格好だ。
2020年1月1日に2018年に供給過多を防ぐためにロックアップされたトークン解除の期限を迎えており、該当する330億TRXのロックアップの解除が行われている。
330億TRXは、トロン総供給量の約32%に相当することで、TRX市場の警戒要因になっていた。
今回のロックアップ分の売却停止と買い戻しの計画は、トロンの創設者ジャスティン・サンが明かしたもので、最新のライブストリームで「トロンは330億TRXを販売するつもりはなく、さらにTRXの買い戻し計画をすぐに開始すると予定だ」とコメントした。
No plans on selling the 33 billion coins and will have a buy back program in place really soon because it is underrated and undervalued. $TRX #TRX #TRON #BTT #BitTorrent pic.twitter.com/MURVOPnIhE
— Sam The Carpet Man® (@SamTheCarpetMan) January 3, 2020
理論的には、この行動が、トロンの価格を押し上げるのに役立つ可能性もあるが、中央集権的な流れや過度なプロモーションとして捉える見方もあり、価格への影響は現時点で見られていない。
DLiveを仮想通貨インフルエンサーのナンバーワンアプリに
トロン財団は、最近買収したDLiveというストリーミングアプリに関わる計画も発表した。
「DLiveをナンバーワンの分散型ライブストリーミングプラットフォームにしたい」と意気込みを述べ、YouTube、Periscope、Facebookなどの主要な集中型プラットフォームと比較しても遜色がないほどの優れたライブストリーミングサービスを提供したいとの考えを明かした。
また、YouTube上からの、仮想通貨関連コンテンツの削除を背景に、仮想通貨インフルエンサーやそのコンテンツをDLiveに呼び込みたい考えを以下のように語っている。
あらゆる仮想通貨インフルエンサーにとってDLiveをナンバーワンのプラットフォームにしたい。誰でも歓迎する。誰のファイルやコンテンツも削除しない