仮想通貨XRP(リップル)が急動意|背景に2つの材料か

XRP価格が急動意

仮想通貨XRPの価格が急動意。前日比9%高の23円まで価格を急伸させた。

出展:Bitbank

XRP価格は、2017年末のバブル相場以降のレジスタンスライン30円を割り込んだ後、一時19.15円(bitbank)の最安値を記録するなど、ほぼ右肩下がりの相場が続いていた。

背景に2つの材料か

バイナンスがXRP先物取引を開始

世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスが、レバレッジ75倍でXRPの先物取引を提供開始した。

バイナンスは6日、新たにXRPの先物取引の提供開始を発表した。取引ペアはXRP/USDTで、最大75倍のレバレッジで提供される。

バイナンスの先物取引(Binance Futures)は、ビットコインとイーサリアム、ビットコインキャッシュに続き4通貨目。BTCは最大125倍の取引で提供されているが、アルトコインについては出来高の観点からも最大75倍を採用している。

発表のタイミングが高騰直後であったことから、ユーザーなどのコメントでは、価格高騰前にバイナンスの情報が漏れていた可能性が指摘されたほか、価格高騰タイミングに合わせ、マーケティングの一環として(満を持して)発表したのではないか、との見解に別れた。

一方、価格の高騰要因としては、一部海外大手メディアがリップル社ガーリングハウスCEOの発言「XRP価格をダンプさせない」を取り上げたが、同発言は、2019年9月に公開された米有力メディアCNNの取材内容であることが指摘されており、今回の影響とは無関係だと思われる。

CEO発言記事:「XRPの成長を最も望んでいる」Ripple社CEO、仮想通貨XRP価格への影響を否定

韓国のニュースも後押しか

なお、仮想通貨市場全体の動きとしては、韓国で仮想通貨を証券取引所で取り扱うよう、大統領直属の第4次産業革命委員会が韓国政府に推奨したことが明らかになった。

韓国における仮想通貨需要としては昨年1月、韓国4大取引所として知られるCoinoneで行われたアンケート「2019年最も期待される仮想通貨」の調査結果にて、2位のETH(18.7%)、3位のBTC(15.2%)を抑え、リップル/XRP(22.9%)が1位になったことが明らかになっており、韓国発の好材料も、XRP価格への後押しとなった可能性は考えられる。

統計データを確認すると、2018年4月に、世界の取引高の50%以上を日韓が占めた時期もある。

出典:coinmarketcap

仮に委員会の提言が実現した場合、韓国仮想通貨市場の再燃で他市場と乖離する「キムチプレミアム」が発生し、ビットコイン(BTC)のみならず、アルト市場にも追い風が吹くかもしれない。