中国大手アリババの決済部門、企業向けブロックチェーンを来月にローンチ

企業向けブロックチェーンをローンチへ

中国Eコマース大手Alibabaのペイメント部門を担うAnt Financial社は、国際決済領域の企業向けブロックチェーンプラットフォームを予定通り来月にローンチする。

本内容は、Ant Financial社の幹部Guofei Jiang氏が年次のメディアミーティングで発表したと、中国メディアMars Financeが8日に報じた。本プラットフォームは「Ant Blockchain Open Alliance」という名称で、昨年11月からベータ版が公開されている。

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Jiang氏は本プラットフォームについて、中小企業が低コストでブロックチェーンを導入できるようにサポートすると説明。そして「1日に10億の取引を処理することができ、チェーンをまたいだ情報処理も1秒で10万実行することができる」と語った。

現時点で本プラットフォームは、国際送金や貿易金融を含め、40の分野でトラストレスに取引が行えるようにサポートすると報じられている。

Jiang氏は今の時代において、ブロックチェーンは最も価値のある技術だと信じているという。「将来ブロックチェーンは、人間の生産や生活を変える。モバイル決済での利用など、デジタル経済のインフラの役目を果たす」と語っている。

「Ant Blockchain Open Alliance」は低コストで容易に、多くの価値を持った信頼できるネットワークを構築できるようになることを主な目的に、ベータ版がリリースされた。名称に「オープン」とあるが、同社技術部門のシニアディレクターJieli Li氏は、誰でもノードになれるわけではないと説明している。

「ノードの選出は慎重に行う。信頼と価値あるネットワークを構築するため、ノードは合意形成をただ行うだけでなく、権威ある承認を提供してもらう必要がある」と述べた。

中国企業はブロックチェーンの導入に前向きだ。Alibaba、Baidu、JD(京東)、テンセントの大手IT企業は全て、ブロックチェーンプラットフォームのローンチを発表・実施している。

Baiduは6日、独自のブロックチェーン「Xuperchain」のパプリックベータ版をローンチしたことを発表。3月までは1元(約15円)という安さでブロックチェーンを利用できるという。

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テンセントとJDは、BaaSのプラットフォームに関するホワイトペーパーを発表している。

さらに昨日、中国の国家ブロックチェーンネットワークが4月に稼働する予定と報じられた。「連盟チェーン」と名付けられるブロックチェーンベースのサービスネットワーク(BSN)で、政府指導のもとで中国の通信大手「中国移動」や金融大手「銀聯」、招商銀行などを中心に立ち上げられた。

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