バフェットとの会食が実現
仮想通貨TRON(TRX)の創設者ジャスティン・サンと米著名投資家ウォーレン・バフェットとの会食が1月23日、米ネブラスカ州の「Happy Hollow Club」で実現した。
サン氏は昨年、バフェットと会食を行う権利を歴代最高額457万ドル(約5億円)で落札。その後、サン氏が特発性の腎臓結石を患い、会食は延期されていた。
会食には最大7名まで同席できることになっていたが、今回同席したのは4名。ライトコイン(LTC)の創設者チャーリー・リー氏、大手仮想通貨取引所Huobiの最高財務責任者Chris Lee氏、バイナンス慈善基金のトップHelen Hai氏、トレードプラットフォーム「eToro」の創業者兼CEOのYoni Assia氏だ。
会食における会話の内容は、仮想通貨やブロックチェーンに加え、ビジネスや日常生活についてだったという。
バフェットは会食で、「仮想通貨やブロックチェーンはまだ初期の段階だが、ブロックチェーンは価値がある。決済領域には素晴らしい企業がたくさんあり、需要も高い。ブロックチェーンには決済の未来を変革する可能性がある」と語った。
バフェットは仮想通貨に対しては否定的であることで知られており、以前よりビットコイン(BTC)を批判している。会食でその観念を変えることができたか、業界から注目が集まっていた。
しかし、この点についてeToroのAssiaは、「バフェットの仮想通貨に対する見方は良くなったとは思う。ブロックチェーンの可能性については理解しているが、BTCの価値については未だ信じていないと感じた」と説明している。
今回の会食についてはジャスティン・サン、「バフェットと会食できることを非常に光栄に思う。またその教えやビジョンにも感謝したい。その親切心やサポートを胸に刻み、トロンのエコシステムの発展やブロックチェーン業界のパートナーとの事業にアドバイスや教えを活かしたい。」と、感想を語った。
今回の会食権利でサンが支払った落札額は、米サンフランシスコの非営利団体GLIDE財団に寄付される。バフェットは20年間、自身と会食を行う権利でオークションを行い、財団への寄付を継続してきた。