DeFi総預け入れ資金額が10億ドルの大台を突破
分散型金融(DeFi)に関する分析を行うDeFiパルスによると、2月7日に、DeFiに預け入れられた仮想通貨の資金は一時、10億ドルの大台に到達した。
DeFiではスマートコントラクトを用いることで、仲介業者を介さずローンや金利の収益化など金融サービスを利用できる。主要なDeFiプロジェクトとして、レンディングサービスや分散型取引所が挙げられる。
DeFiでは主に仮想通貨イーサリアム(ETH)が使用される。今年に入りDeFiプロジェクトへのETH預け入れ数が増加していたことに加え、ETH/USDが続伸したことで、ドル建ての預け入れ資金額も急増化した。
また、ロックアップ資金(バリュー)の合計は2019年末時点で約7億ドル。つまり今年に入ってから大幅に増えてきている。
しかし、過去7日間において、ETHの預け入れ数は減少傾向にある。全体のETH預け入れ数は執筆時、310万ほどのETHにとどまる。
さらに、個別のプロジェクトを見ると、イーサリアムベースのレンディングプラットフォームであるMakerへの預け入れ資金が全体の約60%を占めている。これに次いで、デリバティブプラットフォームのSynthetixとレンディングのCompoundが全体の10%強となっている。
シンガポール中銀の元銀行員でBTCOTCデスクを運営するAaron氏がBTCの優位性を分析し、「スーパーコラテラル(担保金)になっていく。」「銀行が担保金としてビットコインを受け入れるのは時間の問題」などと指摘した。