中国大手仮想通貨取引所OKEx、分散型取引所をテスト公開 OKB高騰要因に

OKExのDEX

中華系大手仮想通貨取引所OKExは11日、分散型取引所(DEX)の「OKEx DEX」をテストモードでローンチした。

このDEXは、OKExの独自ブロックチェーンである「OKChain」上に構築。OKChainのテストネットも11日に稼働している。このテストネットは本来、昨年6月にローンチされる予定だったものだ。

OKExが、OKChainとDEXの開発を明らかにしたのは2019年3月。OKChainのネイティブトークンは「OKT」である。

OKExのCEOは、「OKChainのローンチは我々にとって、重要な節目となる。オープンで低コストな分散型のエコシステムを提供し、ユーザーがブロックチェーンや非中央集権性の恩恵を受けられるようになった」と語っている。

取引所の独自通貨OKBについては、7億の未発行分をバーン(焼却)すると説明。OKChainのメインネットが稼働すれば、本来のOKBは新たな通貨OKTになり、その取引が可能になるという。そして今回の発表を受け、OKBの価格は急騰した。

出典:CoinMarketCap

OKExの担当者によれば、メインネットがローンチされるのはいつになるか、現時点では不明確だという。まずは、市場からできるだけ多くのフィードバックを受けたいとした。

ライバルであるバイナンスが昨年、独自のブロックチェーン「バイナンスチェーン」とDEX(Binance DEX)をローンチしており、OKExも追随する形になる。

ただし、カストディ機能を持たない取引所(全般的にDEX)は競争が激しい。The Blockの調査では、市場占有率や出来高を比較したトップ3は、Uniswap、KyberSwap、Binance DEXだ。

出典:The Block