仮想通貨XRP利用のODLで新導入事例 欧州送金企業Azimo、リップル社と提携

欧州送金企業がリップル社と提携

米リップル社は26日、欧州を拠点にするデジタルマネー送金サービス企業Azimoとパートナーシップを締結したことを発表した。

Azimoは、仮想通貨(暗号資産)XRPを介す送金プロダクト「On-Demand Liquidity (ODL)」をフィリピンへの送金に活用する。世界銀行の発表によると、フィリピンは出稼ぎ労働者からの受金が世界で4番目に多い国だ。また今年は、さらに送金ルートを増やすという。

ODLの送金では、XRPが二国の通貨をつなぐ役割を果たす。現地通貨の送受金を速く、低コストで行うことができるのが特長だ。従来の銀行サービスに比べ、流動性コストを最大60%削減できる。

AzimoのCEOは「国際送金サービスの向上のために、XRPのようなデジタル資産にずっと関心も持ってきた」と説明。「ODLを活用したソリューションは、低コストで速い国際送金を実現し、顧客のメリットにつながる」と期待を示した。

現在リップル社の国際送金ネットワーク「リップルネット」に参加する企業が、ODLを活用するケースも多いという。米ドルとメキシコのペソ、また米ドルと豪ドルなど複数の送金ルートで利用できるようになっている。今年はアジア太平洋地域、欧州、中東、アフリカ、ラテンアメリカでも送金ルートを増やす予定だ。

最近ではリップル社の戦略パートナーである大手送金企業マネーグラムのCEOが、リップルネットとXRPの利用を拡大する方針を発表。「account to account」というP2Pペイメントのスピードを加速させる口座間サービスへ、リップルネットを統合する計画を明かした。個人顧客の銀行口座間の送金サービスで、異なる国の口座にも対応するという。

関連米マネーグラム、リップルネットと仮想通貨XRPの利用拡大を計画

参考資料 : Ripple

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