コード計量文献学で仮想通貨ビットコインの生みの親『サトシ・ナカモト』を特定する提案

コード計量文献学でルーツを探る

仮想通貨(暗号資産)ビットコインの産み親=「サトシ・ナカモト」の誕生日とされる4月5日、カルダノ(ADA)の開発をリードするCharles Hoskinsonはサトシの正体を特定する新たな方法を提案。メディアU.todayの取材で語った。

これまでも「サトシ・ナカモト」を自称する人物は世界に複数人現れたものの、本物かどうか特定することは至難の業だ。サトシの正体が仮想通貨界の「永遠の謎」になるのではないかと、有識者が悩まされている。

そこで、Hoskinsonが提案するのは、「コード計量文献学」の利用だ。従来、「計量文献学」というものは主にビットコインのホワイトペーパーの言語スタイルを中心に考察するメソッドで、これまで研究されてはいたものの、有益な結論に至らなかったという。

しかし、Hoskinsonは新たに「コード計量文献学」を用いてサトシの論文スタイルを考察するのではなく、サトシの論文に書かれた実際のコードのほうこそが謎解きのポイントであると主張した。

サトシがどのような人物なのかに関して、「この人(もしくはグループ)は、1980年代後半〜90年代初期に教育を受け、現在50〜60代と推測できる」と指摘している。

そして、ビットコインのスクリプトで一般的ではない言語『Forth』が利用されていることから、米国の東海岸かイギリスにある学校でコンピュータサイエンスの授業を受けていたのではないかと、Hoskinsonは推理した。

一方、このようにいくつかの手がかりはあったものの、Hoskinson自身はサトシ探しにとりわけ興味があるわけではなく、以下のように述べている。

ササトシ・ナカモトは、とっくにビットコインのエコシステムから離れている。

ビットコイン自体は2012年から正常に稼働しているし、特に問題があったわけでもない。果たして、サトシを見つけ出す必要は本当にあるのか。

参考:U.today取材

CoinPostの注目記事

『サトシナカモト』の誕生日に ビットコインの匿名性を高める運動が計画
ビットコインの考案者サトシ・ナカモトの誕生日と推定される4月5日に、BTCの匿名性を高めるための日(Coinjoin Day)とする運動が計画。仮想通貨の取引を匿名化する仕組みには不正資金流通に加担するとの懸念も根強い側面がある。
サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト「裁判所命令でビットコインの強制押収は可能」
ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」を自称するクレイグ・ライト氏は、裁判所が強制的に仮想通貨ビットコインを押収することができるようになると主張した。