ウォール街の金融大手が出資する米仮想通貨取引所ErisX:現物取引開始を正式発表

ウォール街の金融大手が出資する米仮想通貨取引所ErisX:現物取引開始を正式発表
仮想通貨取引所ErisXが現物取引の開始を正式に発表。
シカゴにある仮想通貨取引所ErisXはプレスリリースを出し、現物取引を開始すると正式発表した。USドル建でビットコインなどの主要通貨とのペアを提供する可能性も浮上。

アメリカの仮想通貨取引所ErisXが現物取引の開始を正式に発表

シカゴに拠点を置く仮想通貨取引所ErisXはプレスリリースを出し、現物をローンチすると正式に発表した。

今回のプレスリリースでは発表されていないが、ErisXではUSドル建てでBTC、ETH、BCH、LTCの4種類の主要通貨とBTC建てでBCH、LTC、ETHが取引可能となり、同社のプラットフォームでの取引に関心を示している数多くの企業とコンタクトを取っているという話も出ている。

今回発表された現物取引開始の発表は、ErisXが開発しているプラットフォームの最初の1つだと同社は説明。そのプラットフォームでは今後、デジタルアセットの現物と規制に準拠した先物取引の両方を取引可能にするとのこと。先物取引は2019年後半にローンチ予定となっており、1つのインフラ基盤で現物と先物の両方の取引が可能になれば、デジタルアセット業界としては初の取り組みになるという。

資金調達

今回の現物取引開始の発表と同時に、ErisXはシリーズBの段階まで進んでいた資金調達を打ち切ることを発表した。

一方で、新たにサポートをしてくれる企業としてNew York Digital Investment Group社を含め6社の名前を挙げ、さらにConsensy社やNasdaq Ventures社など複数の企業から融資のサポートを受けているとしている。プレスリリースのタイトルでは現物取引の開始よりもこの内容の方が先になっていることから、その影響の大きさと重要さが伺える。

ErisXは規制に準じた先物取引を開始するために現在はCFTDの認可を待っている状態だ。CoinPostは4月25日にErisXが現物取引を一部機関を対象に試験的に提供している内容を報じ、ナスダックとの関係を考察した。今回の現物取引の開始はそこから一歩進展したことになる。先物取引の開始も含めErisXの動きには今後も注目していくべきだろう。

2018-12-05 09:20